またまた画期的な体型測定のアイテムが登場した。
タニタの新・体組成計で測ると、なんと誤差が1cm以内という採寸値が出るらしい。
どこどこの数値なのか?
体重
BMI
体脂肪率
筋肉量
基礎代謝量
まぁ、ここまではタニタのこれまでの製品でも出来たと思います。
首回り
お腹周り
胸囲
裄丈
ヒップ
と新・体組成計はここまで測れるらしい。
それが誤差1cm以内って素晴らしい。
体組成計で首回りとか裄丈ってどんな計算で出しているのかはいささか疑問ですが、正確なのであれば素晴らしいですよね。
しかし!!
スーツ屋の私としていわせて欲しい。
首回り
お腹周り
胸囲
裄丈
ヒップ
に関しては素人でも測れる箇所なので、はたしてどうなのか?
量販店のアルバイトでも可能だしなぁ。
まして、1cmくらいの誤差があってもなんとかなる場所でもある。
以前のZOZOスーツの時にも書きましたが、「採寸値」が重要では無く、その「採寸値」から着る本人の好みや希望を考慮した「ゆとりサイズ」が重要なんです。
私も先日、既製品のジャケットを購入しようしようとしてショップで試着していたら、ショップ店員が、「サイズぴったりですね。」と言ってくれました。
確かに試着したサイズは私にぴったしですし、見た目も悪くない。
しかし、私はインナーに着るものをすでに考えていたのでもっとピッタリしたジャケットが欲しいと思っていたのでそのぴったりなサイズのジャケットではダメだったんです。
そんなサイズ感は、体型の採寸値だけでは分からないです。
これは、フィッター、店員の「接客技術」だと思います。
これが一番のポイントになるのは今も昔も変わらないと思っています。
ZOZOスーツにしても、体組成計にしても素晴らしい技術だと思いますが、アパレル店員としての知識、技術を低下させてしまわないか心配です。
ファストファッションの店員のようにアパレルとしての接客が無いようなのでは、より日本人のセンスが悪くなるような気がします。
体組成計のような新技術に加えて、AIなどには出来ない個性、センスを高めてくれるようなサービスが今後出てくることを期待します。