今シーズンはエルメネジルド・ゼニア生地からも、しじま織りのシアサッカー生地が何種類か登場しています。
私自身もその生地でジャケットを製作していますが、いかにも夏って感じの素材ですし、そして涼しいというのは何故なのかというのを考えて見ました。
シアサッカーとは夏向けの衣類によく使用される生地のことです。
主に綿で織られることが多く、縦糸を強く張ったものと弱く張ったものを交互に織って作られます。
生地の特徴は凸凹した表面でサラサラした肌触りで、肌との接地面が少ないので清涼感や通気性に優れています。
WEBから。
シアサッカーの語源はペルシャ語で「透き通る」という意味を持つ『sheer』で、シアサッカーの意味は「ミルクと砂糖」に由来しています。
なぜこのような由来かと言うと、生地の肌触りがミルクのように滑らかな部分と、砂糖のようにざらざらした部分の繰り返しに喩えられていたからとされています。
WEBから。
このようにシアサッカーの事を調べると、シアサッカー生地が生まれたことから考えても涼しい生地というのが分かりますよね。
シアサッカー生地はコットンが多いとのことですが私は昔生地の勉強した頃は、シアサッカーはシルクでした。
まず、そのシルクの肌触りが夏向けと考えられます。
そして、凸凹した生地表面がやはり肌との接触が少ない事から通気性がよく、熱をこもらせないと言うことが涼しい要因なのでしょうね。
しかし、ジャケットなどであれば生地が凸凹していても芯地や裏地が付いてしまえば普通のサマージャケットと変わりませんので、この生地でジャケットを仕立てるならば、裏地も芯地も肩パットも使用しない1枚仕立てのジャケットが最適でしょうね。
なのでやはり夏としての涼しい生地というのは凸凹した表面にあるのだと思います。
シルクもしくは番手の細いコットンでシアサッカー生地であれば夏を快適に過ごせるようになると思います。
まだまだ暑い時期が続きますので素材を考えて服を選びましょう。