自分の愛用コートですがハリスツイード生地のロングコートです。
アクティブに動くときにはカシミアは上品すぎるのと、北陸地方はさらさらと払ったら落ちるような雪では無く、水分多く衣類にベタ付く雪なので水に強い生地が良いんです。
ハリスツイード生地はウールなのに強い撚糸なので水にも強く、多少の雨にはびくともしません。
ハリスツイードは歴史あるスコットランドの特徴ある織り物なんですが、近年のビジネス的な多角化でカバンなどにも使われるようになって様々なメーカーとのコラボなどで「安物」的なイメージがついていますが生地的に本当に良い生地です。
しかし、このように販売手法や方針を変化させるとブランドイメージが大きく傾きます。
数年前に、エルメネジルド・ゼニアとライバル的な存在だったロロピアーナが大手量販店に正式に登場したことを機にブランドイメージが変化してしまったとも聞きます。
(並行輸入などは別にして)
なので、様々な商品に使用してブランドイメージを上げようと思ったのかハリスツイードはいろんなところで見るようにはなりましたが残念ながら低いイメージになったような気がします。
なので、ハリスツイードの生地は知っていても本来の生地の特徴を感じる事が無いのが現実です。
カバン、帽子、耳当てなどで見かけますがハリスツイードの生地が生かされているのではなくブランドと生地柄をイメージしているだけです。
やはり、ジャケットやコートなどにして初めてハリスツイード生地の良さを感じるのです。
現在では既製品のジャケットやコートでハリスツイード生地を見かけるのは難しいですので生地を取り扱いしているオーダースーツ店で1着仕立てて欲しいですね。