段返り3つボタンスーツの「段返り」と「ハーフ返り」の違い/微妙にラペルの返りが違う | オーダースーツ屋 「スーツ・スタイリスト」春貴政享のブログ(できる男のスーツスタイル)東京 南青山・福井

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最近、メンズファッション雑誌に復活するかのように登場している「段返り3つボタンスーツ」ですが、どうもよりクラシック傾向にあるようですね。

 

さて、その「段返り」ですが、ブランドやメーカー、縫製工場によってラペルの返りが微妙に違うんです。

そして、その呼び名も様々です。

 

通常の段返りは3つボタンスーツの第一釦が完全に裏返しになっていています。

ボタンホールには裏表がありますが、その第一釦のボタンホールは逆になっています。

 

当然ながら第一釦は留められないので第二ボタンだけを留めます。

 

そして、「ハーフ返り」中段返りとも言ったりするのですが、ラペルの返りが通常の段返りよりも微妙に甘いんです。

 

 

留めるボタンは第二ボタンなので、一見通常の段返り3つボタンスーツに見えますが、第一釦のラペル返りはゆるく、ボタンホールも裏になっていません。

 

しかしながら、ラペルの芯地は第一釦を過ぎたところまであるので、写真のようにラペルが緩やかに返るんです。

 

ラペルの返りは職人にとっても重要なポイントなので、どのようにしたいかを伝えて調整してもらうことも可能です。

 

最近の段返り3つボタンスーツ登場で、またブームになるのかとも思うのですが、私はこれからの時期は暖かくなってくるので、まだまだ2つ釦と思っています。

春夏のスーツは1つ釦でも良いと思っています。

 

秋冬から段返り3つボタンスーツが出てくると良いですね。

 

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