ノートの5首(7-1)送り出す朝 歌稿ノートが代わり、ノートの5首(7)シリーズの始まりです。 先月は二百首あまり詠んでいた危機になるほど生まれるらしい 風呂の湯に浮く羽虫あり風呂桶に冬の羽虫を掬いて捨てる 百円の値札の残る文庫本 椎名誠の「黄金時代」 「ほんなもう行ってくるわ」と妻が告げ「行ってらっしゃい」送り出す朝 体温が下がりゆくのか暑くなり暖房を止めカーディガンを脱ぐ 写真ACより、「アクアリウム」のイラスト1枚。