「すぎゆき抄」(233) 結社歌誌「コスモス」2008年10月号より、4首をアップします。 ちさき巣にあふれさうなり子燕は親戻るたび鳴き騒ぎつつ 語り部があれば読み部がありてよし己に言ひて本を読み継ぐ ペットボトル再生品の作業着は暑けれど耐ふした怒りつつ 作業場に迷ひ入りきし馬追ひを手にすくひとり草葉へ放す