「試み (14)」 | 新サスケと短歌と詩

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短歌と詩を公開します。

僕の第1詩集「みだれた足跡」(1994年、らせん舎・刊)より、次の作品を紹介する。


  試み (14)

    新サスケ


 庭のキョウチクトウとボケの並んだ木に、

雀が数十羽、集まる。横を通る時は、そうっ

と歩く。「舌切り雀」の昔話もあることだから

……。

 夜にはどこかに消える。彼らにも塒が有る

のだ。


これで「試み」の連作は終りです。

同時に、不掲載作品は幾つかありながら、

テーマ「詩集『みだれた足跡』より」も終います。