詩「信じたくなる」 | 新サスケと短歌と詩

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短歌と詩を公開します。

僕のソネット詩集「光る波」より、次の作品を紹介する。


  信じたくなる

    新サスケ


蛾が舞い

蜂が飛ぶ

六月すえ

昼休みどき


作業場に一人残されて

明るい外を眺める

なんでもないひと時のようだが

これはおそらく


至上のとき

困難がないとは言わないが

越えてゆけるだろう


波乱の多い生だったが

予定調和を

信じたくなる