詩誌「群青」の仲間、こぐま星座さんの詩集「なんなはん」より、長めの作品「なんなはん 二」を載せる。
なんなはん 二
こぐま星座
かいどでけんぱあしてたときい
かあちゃんがあ病院から死んでかえってきたやろお
あいなしにせきばっかししてたねこがあきゅうにえんよんなってもたやろお
ほいたらあおとうとの「こう治」があ夢をみたっちゅんやの
のまだのあっちゃのまめばたけんなかでえの
あんちゃんのよもねこをかあちゃんがあもちゃすびしてたわての
よさりちこうなってぼおはおじじの黒いじてんしゃでえ
いってみたんにゃあぞ
よもやいたらあつれてかえってんまいもんでもくわいたら
またもとのいきにもどるんでねんかとおもたでやけどお
ひとよき豆な葉あかきわきかきわいて
さがいてさがいてさがしまくって
てくらがりでもおなあも見えんよんなって
ぼおはやっとがてんがいった
かあちゃんもねこもえんのでねえ どっかこのへんにいるんにゃって
ぼおがどんねしてもみつけられなんだだけなんやって
豆な葉あのずくたんべ
かあちゃんのかざんてなのがふーっとしてたさけんての
死んだもんはなんなはんのにわへよばれていくまでは
こんなむらのはたでえ ひとりあすびしているんでねんやろか
いきてぼおらといっしょにいたときなあもおもっしょなかったぶんを
夕焼けんてなきもちでえ
ほやったなあ ほやったなあってちょこりずつおもいだしながら
のこりちょこんとのいのちをひとり
はらいっぱいにあすんでなすんでねんにゃろか
死にやまいのかあちゃんやらいぬやらねこやらは
ぼおらになあもゆわんと
どんなきもちでえぼおらのそばをはなれていったんやろとおもうたら
ごんがわいたっちゅんでもねえものごいっちゅんでもねえ
ぼおはあもうどもこもならんと田のはたいいずかって
はじめてないたんにゃあぞ