「男はつらいよ」2 (20240223) | 元気な障害者

元気な障害者

2004年発症。当初はうつ病の診断。転院を繰り返し、発症から10年目で初めて双極性障害という言葉を知りました。休職、復職後、2016年3月に定年退職。2017年7月から障害者枠のパート勤務。
病気のことだけでなく、日々感じたことを書いています。

「男はつらいよ」を見続けています。

 

最近、自分の病気のことや仕事上の悩みがあることもあり、寅さんを観るのが何よりの楽しみになっています。

 

ホッとします。

気持ちが優しく、穏やかになります。

 

さくらの可愛らしさ、優しさ。

そのさくらを思う寅さんを始めとする周りの人たち。

 

その周りの人たちの温かさ。

 

あまり登場しませんが、ミヤコ蝶々のきっぷの良さ、清々しさ。

(上方では「きっぷがいい」という言葉を使うのかな?)

とかくきつく感じる上方言葉ですが、ここではむしろ温かさを感じます。

 

観る者を決して嫌な気持ちにさせない物語展開。

例えば、吉永小百合演じる「歌子」が姑小姑の嫌がらせに合っているという展開。

その嫌がらせやなじる場面に多くの時間を費やす映画やドラマが多いですが、この映画では姑の一言だけ。

ですから、安心して見続けることができます。

 

また、すべての役者さんたちの自然な「演技」も心和ませます。

話している人の周りで顔を見合わせたり、頷いたりする人たち。

ちょっと物を取るときに手を貸す横にいる人。

おそらく演技ではない幼子をごく自然に扱う人たち。

これらは演技ではなく、それぞれの役者さんの日常がそのまま表れているのではないかと思わせられます。

 

「もっと早くこの映画を観れば良かった」と思う一方で、長い人生経験を経てきた今だからこの映画の素晴らしさを感じることができているのかもしれません。