ケヤキ並木の神楽坂通りを中心に個性的な新旧の飲食店などが立ち並び、常に賑わいを見せる神楽坂。
今や「神楽坂」と聞いて「花街」を思い浮かべる人は少ないのではないでしょうか。
夏目漱石、尾崎紅葉らが近くに住んでいたこともあり、神楽坂の花柳界は独特の香りが漂い、戦後には料亭が79軒もあったそうです。
その後、その数は減少の一途をたどり、平成28年(2016年)時点で「東京神楽坂組合」に所属している料亭は4軒、芸妓は18名。
中心街から一歩横道に入ると往時を偲ばせる横丁や路地が残っています。
【本多横丁】
神楽坂で最も大きい横丁で、50軒以上の飲食店などが立ち並んでいます。
ビルの間に古い木造の店舗や旧料亭の建物が残っています。
【かくれんぼ横丁】
常に賑わいを見せる神楽坂も一つ路地を入るとこんなところもあります。
【鉄板焼き しこたま】(神楽坂3-6-29)
『永らくご愛顧頂きました「鉄板焼き しこたま」は2019年6月14日(金)を持ちまして一旦閉店とさせて頂きます。
しこたまをご愛顧頂きました皆様には、お詫びと感謝申し上げます。ありがとうございました。
また、同店舗にて2019年6月24日(月)より「博多串焼・野菜巻き串 三五八(サゴハチ)神楽坂店」としてリニューアルオープンいたします。』
(同店のウェブサイトより)
【袖摺坂】(横寺町65)
神楽坂の横寺町と箪笥町の間にある坂です。
坂の入り口には「俗に袖摺坂と呼ばれ、両脇が高台と垣根の狭い坂道で、すれ違う人がお互いの袖を摺り合わした」との説明文があります。
「袖振り合うも多生の縁」。
近頃はうっかり袖が振り合うといさかいにもなり兼ねません。
「多生の縁」と思えるような気持ちの余裕を持ちたいですね。