毎日ヤクルトを戸別に配達しているヤクルトレディ。
この方たちがそのその仕事をしながら、「愛の訪問活動」という地域の見守り活動をしていることをご存知でしょうか。
2015年3月時点で全国142の自治体と協定を結び、45,000人を超える高齢者に約3,400名のヤクルトレディが定期的に商品を届けているそうです。その際の会話などを通じて高齢者の安否を確かめ、異常があれば予め決められた方法で関係先に連絡をする仕組みができている。既に40年以上、この活動を行っていると言います。
知られざるところでこのような活動をしている。なんと素晴らしいことでしょう。
現在、企業がこのような社会貢献活動をすることが増えてきています。
大がかりなところでは、文化芸術事業へのスポンサー。最近は企業の名称が頭についた音楽会やミュージカル、スポーツイベントなどが増えています。単なる広告宣伝と捉えられがちですが、企業の資金力があるからこそ実現できている公演も多数あるでしょう。
また、地道な活動としては社員やその家族が地域住民と一緒になって河川のゴミ拾いをするといったものもあります。
このような企業の「社会貢献活動」は「企業の社会的責任」の一部とされています。
企業には様々な利害関係者がいます。社員やその家族は勿論、顧客、株主、取引先、地域住民等々。それら全ての利害関係者と良好な関係を結ぶことが企業に求められています。
そもそもその企業が存在していること自体が社会に貢献している。「企業の社会的責任」を果たしていると言えましょう。社会が求めない商品やサービスを提供してもそれが必要とされているモノでなければ、その商品は売れず、その企業は存在できなくなります。
単に商品が売れればいいというだけでなく、企業も社会の一員として、人を思いやる心が大切ですね。