「SEKAI NO OWARI」というグループの「Never Ending World」という曲の一節に『「人」の「為」と書いて偽りだと 僕らはいつでも主張してきた』という歌詞があります。
なるほど。「人」の「為」なのに、何故「偽り」なのだろう。
辞書やインターネットで調べてみると「人が手なずけた象は偽物である云々」といった語源が書いてありました。
しかし、この「偽」という文字の意味を私なりに考えてみました。
「人」の「為」と言って行う善行は本当に人の為を思って行なっているのだろうか。多くの「善行」は何らかの見返りを期待しているのではないか。だどしたら、それは本物の善行ではない。
本当の善行とは、見返りを期待しないものではないか。
では、それを何と呼ぶのか。
それが、「慈善」なのではないか。「慈善」というと「憐み」とか「情をかける」という「してあげる」という意味にとられがちですが、ここで私が言う「慈善」は慈しみを以て行なう善であり、決して憐みの気持ちを持って行なうものではありません。
他人を思いやる心を持ち、何も見返りを期待しない行ない。それが本当の「善」ではないかと思います。