自分の人生を振り返ってみるに、私は大学生のころから45年以上、絶えず何かに「依存」していた。

 

大学生のころは趣味だった。

あることに夢中になり、四六時中そのことばかり考え、時間も金もほとんどそのことに費やしていた。

生活はそのことを中心に回っていた。

これは「依存」というよりも「夢中になる」という言葉がふさわしいのかもしれない。

 

そのことが意図せずに終わってしまったのと入れ違うように不倫相手が現れた。

常に彼女が心の中にあった。

彼女とのセックス、彼女と一緒に過ごす時間。

彼女が生活の中心だった。

 

彼女が去ったのと入れ違いにソープに足を踏み入れた。

一人のソープ嬢との出会い。

狂ったように通い続けた。

彼女だけでは満足できず、彼女以外の女性や他の風俗にも手を出した。

全財産を使い果たした。

 

金がなくなって行くに行けなくなり、苦しんでいたところに今の女性が現れた。

その女性とはセックスをするわけではないのにソープへの思いも薄れた。

何をしていても彼女のことが頭の中から離れない。

 

何かにすがっていたい。

すがるものが欲しい。

常にそういうものを求めている。

何故かそれが家族だったことはない。

 

いったい私は何に何を求めているのか。

どうなりたいのか。

自分のことが分からない。