結実さんという友人がいます。
とても大切な人です。
多分、女性。
多分、30歳代半ば。

多分、既婚。


何故「多分」かというと一度も会ったことがないからです。

知り合ったのは私が病気の辛さを吐き出すためにTwitterを始めて間もないころなので2010年ころだと思います。
同じ病気に悩む人たちと交流する中で、だんだん結実さんと個別にDMで「話す」ことが増えてきました。
そして、最近はLINEでおしゃべりをしています。
月に2、3度。
毎回2時間、3時間、病気のことだけではなく、仕事のことや家族のことなどいろんなことを話します。
顔が見えない分、何でも話せます。
もしかしたら、今の私のことを最も知ってくれている人かもしれません。
一度だけ、SNSの電話で話したことがあります。
でも、お互いに「電話は近すぎる」と思ったのか、それ以降はどちらからも「また電話で話そう」とは言い出していません。

今から5年くらい、いや、もっと前かもしれません。
結実さんが悪性リンパ腫であることを告げられました。
精神疾患でも強制入院をさせられたことがあるほど大変な思いをしているのに、さらにリンパ腫とは…
人生とはなんと非情なのだろう。

悲しくてなりません。

そんな結実さんからの連絡が来なくなったのは2年前の今ごろ。
心配になって、連絡をしたところ、「入院してる」との返信がきました。
「がんです」とも。
それが今のところ最後のLINEです。
でも、その後送ったLINEが1年ほどして既読になりました。
去年の私の手術のことを知らせておこうと思って送ったLINEもしばらくして既読になりました。
9月の誕生日に送ったメッセージは今のところ既読になっていません。
携帯を解約したり、アカウントを閉じたら「メンバーがいません」という表示になると思うのですがそうはなっていません。
返信はできなくても見てくれているのか。
それとも、なんらかの理由でアカウントを残してあってご主人が見ているのか。

少し前に亡くなった愛犬「あん」ちゃんと一緒にいるのだろうか。

手術の後遺症で辛いことの多い毎日。

誰かと話したい。

結実さんならなんでも聴いてくれるだろうに。

 

生きていて欲しい。


昏睡状態にあるのならいつか目覚めて欲しい。