この場に何度も書いている7年間通い続けたソープ嬢。

 

たくさんの思い出を残してくれた。

その中で一番の思い出。

 

彼女が心を病んでいた時期がある。

手首に目立ちにくい絆創膏を貼っていた。

それほど悩んでいた。

 

私が命を絶とうとしたとき、彼女からのメールが思いとどまらせてくれた。

そのときに打ち明けてくれた彼女の苦しみ。

 

そのころのこと。

 

彼女との時間が終わろうとしていたとき、彼女が言った。

「お金は私が払うから、もう一枠いて欲しい」と。

彼女が延長料金を払ってくれた。

 

苦しみのことを話したわけではなかった。

私もあえて聞かなかった。

私は2回はできないので、ただいつもの通り楽しく話をして過ごした。

 

会いに行かなくなってから1年半ほど経つ。

がっかりさせられた出来事があったとはいえ、正直なところ、やっぱり会いたい。

でも、もうそんな金はない。

1回ならなんとか捻出できるかもしれない。

けど、いったん行ってしまったら、また通い続けたくなるだろう。

 

だから行かない。

行けない。