金がなくなり、長年通っていた高級ソープに行くことができない。
しかし、セックスへの欲望はなくならない。
したくてならない。
お気に入りの女性は肉体的な歓びだけでなく、精神的にも満足させてくれる。
話しているだけで楽しい。
その美しい姿を見ているだけで心が安らぐ。
同じ部屋に二人きりでいるだけで満足する。
しかし、行けない。
しかし、したくてならない。
そこで、ファッションヘルスに行ってみた。
ここならこれまでの半額で済む。
半額といっても決して安い金額ではないので、ここもファッションヘルスの中では高級店なのかもしれない。
何度か通ううちにお気に入りの女性ができた。
精神的な満足感、容姿の美しさは今一つだが、肉体的な快楽はもしかしたらこれまでで一番かもしれない。
こういう書き方はその女性に失礼だが、それでいいじゃないか、とも思う。
私はセックス依存というよりも風俗依存といった方がいいのかもしれない。
「双方向」のセックスは面倒でもうしたくない。
相手が歓んでいるかどうかなど気にしながらするのは面倒。
むしろ、一方的にしてもらうだけの方が気楽でいい。
私はセックスとはお互いが愛し合い、お互いに相手を歓ばせるものだと思っている。
だから、私はセックスをしたいのではなく、風俗に行きたいのだと思う。
そんなことはどちらでもいいのだが...
今、したい、というよりも、してもらいたくてならない。
半額のファッションヘルスでいい。
来週、行くことにした。
その女性は出勤日ではないが、出てきてくれるという。
客を大事にするその気持ちが嬉しい。
そりゃそうさ。
金を稼げるのだから。
でも、それでいい。