自分が今、何故、こうなのか。

 

それを知るヒントになるかもしれないと思い、私の「性の歴史」を書いてみました。

 

今日は幼児期の記憶から高校時代まで。

 

 私は東京生まれの東京育ち。家族は妻と長男、長女の4人です。両親は既に他界しています。兄弟は妹が一人。性格は何かに夢中になりやすく、一旦コレというものを見つけるとそのことに集中して、それが生活の中心になってしまいます。

 

 さて、性的と言えるかどうか分かりませんが、初めて女性の美しさを意識した記憶は幼稚園のときの先生です。とても綺麗な人で、いつも一緒にいたい、抱きしめられたいなどと感じたのを覚えています。

 

 次に女性を意識したのは、小学生の頃です。その人は当時習っていたピアノの先生です。その先生の美しさに加えてほんのり香る化粧品の香りにも子供ながらに色っぽさを感じていました。レッスンの時間以外にも先生の姿を見たくて、先生の家の塀の穴から家を覗きに行ったことがあります。ちょうど庭でバーベキューをしていて、先生の姿を見ることができましたが、そこにいた親類らしき子供に見つかってしまい、走って逃げました。

 

 その次に記憶している性的な光景は中学生の頃のことです。女子生徒の胸のふくらみと白いシャツに透けて見える下着に胸が高鳴りました。その胸を指でつついてイタズラする男子生徒もいましたが私にはできませんでした。しかし、心の中ではその膨らみに触れてみたい、下着の中のその膨らみを見てみたいという気持ちでいっぱいでした。そのときの胸の膨らみも女子生徒の顔も今でもはっきりと覚えています。

 

その頃、親が購読していた週刊誌の官能小説を盗み読んで欲情し、またその雑誌の女性のヌード写真のページを切り取って写真集を作っていました。そんなことをすれば親にバレることは分かりきっていましたが、そういう心配よりもその写真を自分のものにしたいという欲望の方が優っていました。併せてスポーツ新聞に載っている女性のヌード写真もその写真集に貼り付けていました。当時の私はプロレスが大好きだったのでいつも第1面がプロレスのそのスポーツ新聞を買うことを不審に思われることはありませんでした。

 

 マスターベーションを覚えたのは高校生のときです。うつぶせになって本を読んでいたら、下腹部に何とも言えない快感を覚え、そのまま性器を布団に押し付け、腰を動かしているうちに射精しました。その気持ち良さに自分を抑えきれず、以後、ほとんど毎日マスターベーションをしていました。

 

 私の父はとても厳しく、子供の頃から私は父を避けていました。その影響もあって、男性は警戒すべきもの、という意識を持つようになり、それは今も変わっていません。そんなこともあり、私は男性よりも女性と話すことが多いのですが、それはこの高校生の頃からです。マスターベーションのときにはこっそり買った成人誌を見たり、いつも話している女子生徒たちを思い浮かべたりすることもありました。まだセックスが具体的にどういうことをするのかは知りませんでしたが、女性とセックスをするとこんなに気持ちが良くなるのだろうと想像しながらマスターベーションをしていました。そして、大人になったら写真でしか見ることのない美しい女性やいつも話をしている女子生徒たちのような可愛らしい人とセックスをしたいと思うようになりました。

 

 高校生のときに好きになった女性がいて、高校卒業後も月に1度程度の付き合いを続けていましたが、体の関係を持つことはありませんでした。ただ、一度だけ強引にキスをしようとしたことがありますが、拒まれました。当時はキスをするということに憧れのようなものを持っており、キスをすることが相手との親しさを増し、その人を独占できるという気持ちでいました。その女性にも、私だけを見て欲しい、という欲望を持っていました。

 

(つづく)