林正子のブログ
 
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フランスに家を建ててはいけません、完結編

えらいことのご無沙汰です。すみません。
(わたしのブログの出だしは、いつも謝罪ですな、思い起こすと)

つ、ついに、フランスでの家の建築が終了しました(拍手~~~)
この1年ちょっとの間に起きたことは、本当に悪夢でしたが、終わってみると楽しかったような。(←うそ)

この数ヶ月に起きたことを記すと、
① システムキッチンの取り付けを、予定日ではなく別の自分の都合の良い日にスイッチしようとして、できなかったら逆ギレで、本当の取り付け日に来なかった業者(!)
② 電気の敷設工事で、間違った電線を入れてしまい、埋めてしまったので、その復旧工事と処理に半年かかったフランスの電力会社
③ その電線を埋める為に、敷石を外す工事を請け負った業者が、地面を陥没させたまま、直す工事を拒否

先週は、コンクリートの注入を頼みに行ったら、事務所では、むくつけき5人の男たちが朝からワインを飲みながら与太話真っ最中。
割って入って仕事の話をするのは正直怖かった・・・
以前、コルシカ島で、ガソリンスタンドの売店にバターを買いに行った時に、サッカー観戦中のおじちゃんたちと交わした会話を思い出した。
「あの~、バターありますか・・・・?(段々声の小さくなるわたくし)
「あ”~?バターだあ?おじょうちゃん、ここには雌牛はいねえよ、がはは」
「・・・・・・・・・・・・・・・」(後退りでドアを閉めて出て行くわたくし)

「ああ、日本だったら・・・・・」は、自分の中での禁句になりました。
日本ではさすがのプロ意識で、物事がスムーズに運びますが、フランスは自分優先主義
もうダメだと思ったら、「知らな~~~い」で済みます。
でも、なんか憎めないんだなあ。そして、もはや駐車スペースの白線に忠実に駐車できないわたしがいて・・・・・。

まだまだこれからも、前庭の敷石やら、庭のテラスの工事など続きますが、まずは一段落。
家の写真を載せようと思ったのですが、今回の帰国の際、ロストバゲージで、まだ荷物が届かないので、それはまた次回に。

7月9日に、スイス・ロマンド・オーケストラと、山田和樹くんの指揮で、メンデルスゾーンの交響曲第2番に出演します。
特にソプラノのデュオが美しい~~~。
楽しみです。

やっぱりフランスに家を建ててはいけません。

かなりお久しぶりです、すみません。
何度も家の進行状況を書こうと思ったのですが、とてもその気になれず・・・・・(脂汗)

が、だいぶ落ち着いてきたので近況報告を、と思いまして
そういえば前回は、新しい家の建築開始日にまだ古い家が建っている、という状況でお話が終わったのでしたね。

その後、業を煮やした大工さんが自分で解体業者を連れてくるというシュールな状況でしたが、無事に家の解体が終わり、新しい家の建築が5月にスタート
土台は古いものをそんまま使うことにしたので、その補強はさくさくと終了
でも、このモロッコ人の土台業者が後に大きな課題を残すことになるのですが、それはまた後で。

大工さんの努力の甲斐があって、家自体は7月末に多方出来上がりましたが、そこからが大変でした
110平米のサロンをすべて床暖房にするために、床のコンクリートを完全に乾かすまで2ヶ月放置することを知らなかった私たち
すでにキッチンを注文してしまい、それが出来上がってきてしまったので、目下倉庫費用を払って保管中、毎週課金されるのでドキドキです、床よ早く乾いておくれ!

さて、床のコンクリートを注入する業者がまた曲者で、他に大きな仕事が入ったとかで、なかなか来てくれません
何も音沙汰のないまま過ぎ去った1ヶ月の辛かったこと(涙)
やっと来たと思ったら、暖房業者との折り合いが悪く、危うい雰囲気に・・・・・何度もこの二つの業者間を往復するわたくし・・・、ううう。
ところが、コンクリートの注入の日に、土台業者が床に大きな穴を作って行ったことが判明し、工事が2週間延期に、ジーザス!!!

そうこうするうちに、ある日突然、EDF(フランスの東京電力)からの通知が届き、100万円単位の工事の請求が。
この工事ではお金が稼げないと思った電気業者が、必要ない工事をEDFに申請
あわててEDFに現地調査に来てもらうアポを取ったものの、1日中待てど暮らせど音沙汰なし
ようやく1週間後に連絡が取れたときの返答、「時間がありませんでした」
東電が同じことをしたら、間違いなく大クレームをつけられます
フランス人よ、君たちはストレスがないだろう・・・・・。

そんな折の、大工さんの衝撃発言、「で、内装業者はいつ来るの?」
建築士さんとの契約には内装が入ってないと始めて知った私たち、衝撃に耐えられず、思わず家の外に出て深呼吸。

そうは言っても、日本での仕事の為に9月末にフランスをでなければいけなかったので、風呂のタイル業者との打ち合わせを9月末に行い、
お店に行ってタイルを選び、タイルの発注とタイル業者への連絡をお店にお願いして東京に戻った私。
そんな私のもとに、突然タイル業者からの連絡が。
「奥さん、いい加減にタイルを選んでもらえませんかね?」 「もう1ヶ月も前に選んで、お店に発注してきましたけど。」 「お店の人は知らないって言ってます。」

なんじゃそりゃ~~~!
思わず松田優作になるわたくし。

追い討ちをかけるように、夫からの電話が。
「外壁の工事の人、来年の春まで来れないって。」 「なんで?」 「お腹が痛いんだって。」

くおらあああああ~~~~~!

今のところこんな感じですが、果たして私の忍耐が工事終了まで続くのか。
11月の日生劇場でのリア王の公演の練習に励みながら、毎日フランスの方角を見ては溜息する私なのでした・・・・・・。

フランスで家を建ててはいけません

みなさま、かなりご無沙汰しております。
いろいろなことがありまして、しばらくお休みをしておりました。

その色々、の中にフランスでの家の建設がありまして、まあこれがまた実に色々起きます。
かなり落ち込みもしましたが、いっそ逆手にとって、その色々をブログに書いて愉しんでみよう、というわけです。
気に入った場所を見つけるまで20件ほど廻りましたが、これが実にバラエティーに富んだ人々との出会いがあり、
これを書き始めると本題に入るのに10年ぐらいかかりそうなので割愛します。

家を建てる構想は2年ぐらい前に始めて、去年気に入った土地が出たので、ついに実行に移しました。
実はこの土地には1970年代に建てられた家が建っていて、建設はそれを壊すことから始めます。
が、壊すにしてもまずは建築許可証を取らなければいけません、あたりまえか。

通常は1ヶ月ぐらいで許可がおります、とのことだったので、おとなしく良い子で待っていましたが、待てど暮らせどナシのつぶて。
それでも2ヵ月半ほどノンビリ待っていましたが、さすがに痺れを切らし、市役所の担当者に電話をすると、「あらあ~、もう届いていないといけないのにまだだわねえ。あと1週間ぐらい待ったら来るんじゃないかしらあ。」と、全くやる気のないお返事。
待っていられないので、県庁の担当官に電話を入れたところ、「あらあ~、ここにあるのに何で発送していないのかしらねえ。すぐに送るわね」
ということで、本当に3日で届きました。

なんなんなんなんだ???
フランス人、ストレスないだろうなあ。。。。。(ため息)

さて、やっと建築許可が届いたのは良いけれど、工事の予定表を2ヶ月入り口に貼り出しておかないといけないので、またじっと我慢の子。
その間に来る予定だった解体業者が、バカンスに出かけてしまったとのことで、解体ができないまま2ヶ月が経過。
やっとバカンスから戻った彼をつかまえると、「仕事入れすぎちゃって、そっちに行く時間がないよ~~~、ごめんね」とのこと、おいおい。

建設業者との工事開始の契約は4月の半ば。
4月半ばを過ぎた現在、まだ前の家がそのまま建っているこの状況・・・・・(涙)

そんなささくれた私の心を癒してくれるのは、庭で満開になった桜。

林正子のブログ-桜

来年こそは、来年こそは家のテラスからこれを愉しむんだ、と自分に言い聞かせ涙ぐむワタシ

反対に、心を癒してくれないCDのCMが最近よくテレビで流されていて、これを聞く度にリラックスできなくなります。
それは、フランス陸軍兵士によるシャンソンの合唱のCD。
ピアフが歌った甘いシャンソンも、彼らの低バリトンのコーラスバージョンで聞くと、思わず襟を正し、正座で聞きたくなるであります。

そういえば、数年前にお坊さんで作ったアイドルコーラスグループによるポップ版グレゴリオ聖歌集、なんてのもあったっけ。
フランスの音楽業界も明日のスターを発掘するためにがんばってるわけですなあ。。。

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