皆様にお知らせです。
今月の12月18日から公開の
映画「日本独立」に出演します。
  
 第2次世界大戦直後のGHQ占領下の日本で、強引に憲法の制定を進めざるを得なかったなかでの、吉田茂、白洲次郎を中心に奮闘した人々、GHQ、等の舞台裏が描かれています。
 
 私の役は、吉田茂の娘、麻生和子です。
今回、このような大作は、俳優として初めてのものでした。
しかも、当時の人は誰もが知っている総理大臣、その娘、誰もが経験した戦争、こういった事に俳優として触れていく事は、
遅ればせながら40歳の私には初めての事でした。
 
役をもらえた時は、嬉しい気持ちでしたが、どうしよう、ちゃんとやれるかな、と、またもや「ちゃんとやらねば病」が出てきました。
 
伊藤俊也監督が何年もかけた台本、その思いを私は理解しているか、麻生和子さんの思いや存在、きちんと表現出来るかな、と。
 
もう、ほんと、一人で、何か壮大な使命を持ったような、そんな気持ちでした。
もちろん、私の百倍も有名で達者な方々ばかりで構成されている映画ですが、それでも、私だって意気ごみは一丁前です。
 
 当時は、こういう時の役はどうやって深めていこうかと
本を読んだり他の映画を見たり、それも過ぎると今度は自分なりの和子でやるんだと考えあぐねて、とにかく数か月過ごし、撮影を終えて、それから2年経っての公開。
 
 それでも、試写を見終わって感じたことは、1年の社会の勉強をするよりも、心にダーンと入ってくるなぁ、と。
個人的には、若者がいかに死んでいったか、残った人がどんな思いを持って生きていこうともがいているか、そんな役のシーンが強く心に残っています。
 
皆さん、今はコロナが心配な時期、真っ最中ですが、安全面に気を配って、これはぜひ映画館で見ていただきたいです。
年末年始に少しでも落ち着きますように・・・。感染者数が増えているので皆さん、どうか無事でいてください。