東京の都心は、とにかくセキュリティがしっかりしている会社が多い。
特に有名企業は。
しかし、ノルマはそんな有名企業の人・しかも役職付きの人の名刺。
各主要な駅で降りては、周りを物色しながら会社に飛び込んでみる。
有名企業の本社や大き目の拠点などは、警備員やセキュリティで入れない。
警備員を見るたびに、あの嫌な思い出が頭の中を駆け巡った。
その時の話はこちらをどうぞ✋
名刺のノルマは1日5枚から始まり、達成するごとに増えていく。
都内の会社を回っていると、行ってみたものの入れないという事が多い。
しばらく回っていると、会社がたくさん入る雑居ビルの支店や営業所なら、受付までは行けることに気づいた。
雑居ビルを探しだして、まずはエレベーターで最上階へ。
最上階のフロアから順番に飛び込み、階段で1階づつ降りていきながら飛び込み営業を繰り返していた。
いきなり
「マンション、買いませんか?」
と言っても警戒されるだけなので、
「将来の年金対策の一環で〇〇グループさんを回っていまして。」
といううたい文句を、会社に飛び込んではひたすら繰り返していた。