そして、その電話の次の日、

 

初めての商談APO。

 

 

 

商談APOが取れたという話は、こちらをどうぞ✋

必殺・オウム返し

 

 

 

茨城県の、とある町にあるカーディーラーへと向かう。

 

 

移動時間は徒歩+電車で、片道約1時間半ほどの距離。

 

上野駅から常磐線に乗り換え、快速で数駅のところだった。

 

 

もともと関東は全く土地勘がなく、当時グーグルマップもない。

 

ガラケーで電車の乗り継ぎ時間を調べ、商談APOの時間から逆算する。

 

 

Y係長に報告すると、少し時間に余裕をもって、送れないように早めに出ようという事になる。

 

昼食後の13時頃、会社を出発した。

 

 

 

東京に住み始めてからは、ほとんど家と会社の往復。

 

仕事で外出することは、入社式、飲み会、研修合宿以外ではほぼなかったので、商談での外出はとても新鮮だった。

 

 

初めて行く町、初めての商談、電話営業をして初めて会えるお客様、Y係長の商談

 

何もかもが新鮮で、ワクワクしながら電車に揺られていた。

 

Y係長は移動中ほとんどしゃべらず、電車の中では基本、目をつむっていた。

 

 

 

お客様の勤務先最寄り駅まで到着したのは、APOの30分ほど前。

 

徒歩20分くらいの場所なので、歩いて行こうかという話になる。

 

 

お店が見えてきたころ、時間の10分前だった。

 

Y係長「近くまでついたという事で、電話をしてみたらどうだ?」

 

そういわれ、電話をしてみると、

 

お客様「急な仕事が入ってしまい、今日はむずかしくなってしまいました。」

 

と言われる。

 

でんわを切らずにY係長に伝えると、

 

「近くに来ているから挨拶だけでもできませんか?」と言えといわれ、そのまま伝えると、

 

「じゃあ、名刺交換だけなら」

 

という事で、会えることになる。

 

つなぎを着た自動車整備士の若い男性が駆け寄ってくる。

 

 

「この人が!?」

 

 

電話相手のお客さんを、初めてみた瞬間。

 

APOを取りたい、契約を取りたい、売り上げが欲しい

 

約2か月の間、自分の欲望のままに電話営業をしてきたが、初めてお客様に会った瞬間、

 

「相手がいる事だ。」

 

と強く認識した。

 

当たり前のことだが、電話をしているときは認識できていなかった。

 

 

名刺交換をし、作ってきた「マンション経営のススメ」をお渡しし、改めて会える時間を調整する。

 

お客様「来週の同じ曜日の同じ時間なら多分大丈夫だと思います。職場じゃあれなんで、外でもいいですか?」

 

そういわれるので、近くのファミリーレストランで、翌週15時にお会いすることになった。