今日は、さいたま市議会議員の松下そういち市議会議員と懇談しました。
松下議員は、先月の統一地方選挙で新人候補として立候補し、はじめて当選した新人議員です。


ボクにとっては「松下市議会議員」とはちょっと言いづらい仲で、以前からの知人で、今までは「松下さん」と呼んでいた、良き信頼できる先輩です。

マサキング子育て奮闘記 ‐広汎性発達障害の息子を抱える父親の日記‐-松下壮一市議会議員


松下そういち市議会議員は素晴らしい経歴の持ち主です。
東京大学法学部を卒業。外交官の道を目指しましたが、信頼する先輩から出版への道を奨められ、そして出版社へ勤務。

環境問題や、心の問題や社会問題をテーマと取り上げている出版会社へ20年以上勤務し、最後は「第三文明」という雑誌の編集長と、教育関連の専門誌である「灯台」の編集長と2つの雑誌の編集長を歴任。


詳しくは松下そういちホームページのプロフィールで。
http://www.s-matsushita.net/


偶然ですが、今月の雑誌、灯台の6月号は発達障害がテーマになっています。

発達障害-みんなで支えて輝く個性
http://www.daisanbunmei.co.jp/toudai/


その中で今回は、「みんなで支える発達障害」ということで、田中康雄先生が執筆されているようです。(これは是非読みたい!)



さて懇談の内容です。
打ち合わせは事務的な打ち合わせということでしたが、今回は障害者の親としての立場から、対策や政策に関して意見と要望をしました。


障害者に関する制度は、市町村が現場で一番ふれている場所です。
松下議員は新人として市議会議員の第一歩をスタートされたばかりですので、「これから」という観点では、ぜひ障害者に対しての政策についても取り組んで頂きたいという思いがありましたので、様々な要望をさせて頂きました。


松下議員は「議員一期というのはとても大切な立場だと思っています。今までの実績がないので「これから」が大事です。まだ抱えている問題も少ないので、少しでも市民の方の声を聞いて市政に反映させたいきたいと思っています。」と言われていました。


その中で、ボクが障害児の親として今までどのような段階を踏んで、どう行動し、どのように息子の周りの環境へ理解をつくっていったのか?などを説明させて頂きました。
またこのブログも紹介して今までの行動についても伝えしました。

マサキング子育て奮闘記 ‐広汎性発達障害の息子を抱える父親の日記‐-松下壮一市議会議員


そしていくつか要望しましたが、主に下記のことについてお願いしました。

「今回の障害者自立支援法の改正によって、障害の区分により、今まで管轄していたのが県や市町村で分かれていたが、これからはすべて一元化して、市町村が一括して管轄することになった。さいたま市としては政令市なので、施設や医療関係や様々なサービスが拡充されているが、他の市によっては、いきなり県から市町村へ移管されたとしても、市によっては何の準備もしていないところが多々ある。その場合、施設の有無によっては受け側ではサービスが差別化されることになる。その場合は、隣の市と連携したり、施設の貸し借りが自由に行えような特例措置が必要になると感じる」と言いました。


そしてもうひとつは

「発達障害というものは本当に難しい病気である。子どもが自分で「お母さんボクは変だよ」と自分で言わないので、その状態を身近な人が気がつき、対処することがスタートとなる。ボクの様に父親が息子の障害に対してオープンにして認知しているケースもあるが、中には父親が認知しないで母親だけで、一生懸命子どもの事を心配して色々な相談窓口に行く人がたくさん居る。発達障害は周りの人が認知していかに協力し、早期発見して早期療育を心がければ、軽度の場合、子どもの状態が成長とともに改善される事例が多々ある。だから早期発見が大事。そうした時に、母親が「あれっ?」と思っても「相談する場所が少ない」「何処に相談するか分からない」という意見がボクのところにも来ている。実際に専門家に状態を観てもらうまでも、様々な段階を踏まないと診療してもらえない。それでは早期発見と早期療育が遅れてしまうことがある」と伝えました。


松下市議会議員から「なるほど。やっぱり発達障害者を抱えているお父さんから直接問題点や意見を聞けることは凄い参考になりました。また制度に関する不備や改善点についても、お聞きして分かりました。これから議会質問なども始まりますので、先輩議員の方々と相談してマサキングさんが言われた要望についても提案させて頂きます」と言われました。


それ以外にも震災に関する復興支援、発達障害者の就労支援などについても話しました。


松下そういち市議会議員はとても真面目な方で、ご家族をとても大切に考えていらっしゃる方です。

同じ父親目線として、これからも市政の様々な問題に取り組まれる事を期待しています。