今回はアバウトなブログです。
題名をちょっと大げさに「時の無い世界」にしましたが、内容は時刻表の無い国のことです。

日本は交通手段である電車やバスは時刻表というものがあります。
都内の山手線でもラッシュ時間帯でも、数分間隔での緻密な時刻表があります。
府内の環状線でも同様です。


でもこの交通網に時刻表が無い国があります。
というより、時刻表がある国が珍しいんです。
イギリスも中国もフランスもアメリカも殆ど時刻表というものはありません。
中にはある所もありますが、結構アバウトです。


先日上海に行った時も電車もバスも時刻表はありません。
記述されていることは「●●時から●●時までの間に運行しているよ」というだけ。

マサキング子育て奮闘記 ‐広汎性発達障害の息子を抱える父親の日記‐-時刻表


この時刻表がある事が悪い訳ではありませんが、これによって大きな事故が何度も起きています。
具体的な例を挙げると福知山線の脱線事故ですね。
記憶で書きますが、あの事故は運転手が前の駅でオーバーランをしてかなり遅れて出発。
そしてこの運転手は過去にも何度か時間遅れをしていることで、ペナルティを受けることに対してプレッシャーを感じてしまい、かなりのスピードで走行した結果、あのような事故が起きてしまいました。

もしこれが時刻表が無かったとしたらあの事故は防げた可能性もあります。

そしてそれ以外にも様々なトラブルが・・・。
時間通りに来ないということでクレーム。
アナログな人間を運搬するものがデジタル管理され、その緻密さを要求されてしまい、そして結果的には規則を守らなかったということでクレームを受ける光景も見られます。


マサキングは思います。
別にそんな数分遅れたからって、いいじゃない!って。
ビジネスでの約束はキチンと守らなければならない思っています。

でも、それは待ち合わせ時間に遅れたくなければ早く出れば良いこと。


例えばネットでも検索できる「乗り換え案内」
こんなものあるのは日本だけです。

中国の地下鉄だって、みんな地図をもってウロウロしてますよ。

昔の日本もそうだったですよね?
ボクも現場周りしていた時は、いつも地下鉄の地図がボロボロになるまで使っていた記憶があります。

しかし今は時刻が正確となり、乗り換える時間のタイミングまで計算され、出発の時間さえ入力すれば到着時間まで分かってしまう。
しかしそれが思うようにいかないとイライラする。


でもこのイライラってもともと必要無いイライラですよね。

前にも書きましたが、ボクの前妻は沖縄県生まれ育ちです。
ボクも沖縄には何度も訪問していますが、沖縄には特有の「沖縄タイム」という考え方があります。

例えば友達と待ち合わせする。
「19時に●●で・・・」
でも19時になっても殆ど誰も居ない。30分、1時間経ってからポロポロと集まり出す。
実はこんなアバウトさが当たり前になっています。

ボクは始めは「えっ?じゃあ待ち合わせ時間って一体何なんだよ?」と思いましたが、そんな良い意味で呑気な場所が沖縄なんだなって感じました。

でも時に縛られること無い世界って大らかですよね。
その事での善し悪しは色々とあると思いますが、時を忘れて過ごすことは今のボクらの生活にとっては何よりの贅沢かな?と感じます。


ちょっと呑気でアバウトな内容でした。