最近は真輝の話題がとても少ないです。
当然、真輝は毎日元気に過ごしています。
しかしボクが真輝と触れ合う時間がとても限られているので、ボク自身が真輝の話題が無い状態なんです。
今回のブログもちょっと暗い話になってしまいますが、ちょっと感じたことがあるので書きます。


先日お客様のところに行ったときに社長さんと懇談しました。
その会社は社員が10名以下の小さな会社。
業種は海外の工業部品を輸入して、日本の企業に販売している貿易代理店です。

昨年、世界同時不況の影響により売り上げが激減して、去年社員2名を整理解雇しました。
今年になって少し利益も回復してきたとのことでした。
回復した理由は昨今の円高。部品の販売は減ったけど、円高差益により利益はそんなに減らなかったとのことでした。


そこで先日、この会社が就職情報誌に社員募集の公告を掲載したそうです。
採用数が2名の募集に対して、なんと300名以上の応募があったそうです。
その中から書類選考し、30名を面接。面接した人は有名大学卒業者や、大手貿易会社で海外事業部に所属していた人。大手企業の幹部だった人などそのキャリアには驚かされたと言ってました。
ボクらのような零細企業は一時期、人を確保するにもホントに大変だった時期がありました。
優秀な人材は、ボクらのような会社には目もくれないので、人を採用することが大変でした。

しかし今の時代、こんな10名以下の会社が募集をすると300名以上が応募してくる時代です。

懇談の中でボクは「職を失ったら、ボクみたいな高卒なんて何処も使ってくれないですね」と言ったところ「すごい高学歴でキャリアのある人達でも仕事が無い状態なんだね」と、この就職難を実感させられました。


昨日、大手消費者金融の武富士が会社更生法の適用を申請し、事実上経営破綻しました。
負債額は4336億円と言われていますが、過払い金返還請求の金額まで合わせると1兆円~2兆円になると言われています。
当然、昨日と今日も武富士の株価はストップ安。他の消費者金融会社の株価も煽りを受けて、連日の下落が続いています。


武富士はこの経済戦争に負けました。
敗戦した企業はこれから様々な債権者から返還を求められていき、そして救済してくれる企業やスポンサーを探したりしなければなりません。


『勝てば官軍負ければ賊軍』という諺にもあるとおり、そこに属している人(社員)などは状況も分からないまま未来への不安を抱えつつ、今も色々な対応に追われていることでしょう。


日本に関しても企業として考えた場合、そこに居る国民は社員のようなもの。
日本が経済戦争に負ければ、当然そこに利権を争う様々な勝者が来て社員(国民)のことも考えずに、その国は分割されていってしまう。
そんな時に「国がキチンとしてくれないから・・・」などと言っても遅いでしょう。


日本はいま、生活保護者の受給数は190万人を突破したと言われています。

また国民年金の未納者は4割にもなると言われています。

これは将来の日本の経済基盤を考えると恐ろしい数字です。


話は変わりますが、昨日もロシアと中国で歴史的認識に関する共同声明が発表されました。
それには日本をターゲットとした記述も数多くあります。
中国とは尖閣諸島問題。そしてロシアとは北方領土問題。
ロシアと中国は日本の領土争いに対して共通の懸案事項があるため、そこで歴史的認識に関する共同声明を出すことで牽制してきています。

隣国の国々がこのような資源(領土)争いに対して牽制してきています。

そして、そんな日本がいま経済が滅びつつあります。


今、ボクは身近な息子と触れ合う時間を犠牲にして、会社の建て直しにプライオリティをおいて動いています。
でもこれは最終的に、真輝や妻、そして両親などの家族、そして社員の及びその家族を守っていく手段だと感じています。
ちょっと今は辛い時期だけど・・・踏ん張り時です。