どれだけ民主党が嘘つきで都合のいいことばかり言って、選挙目当てで国民を欺いている団体か?という事が今回の『嘘』でお分かりいただけただろう。



「沖縄に一部機能を移転せざるを得ない」と明言
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100504/plc1005041222014-n1.htm

ボクは初めから沖縄県外への基地移設は無理だと思っていた。そんな事は15年も前に勉強して分かっていた。
何故なら、ボクの前妻は沖縄県名護市生まれ育ちである。

実際にボク自身も沖縄には幾度となく訪れ、沖縄の人と家族になった経験もある。
そして沖縄に訪れたときは、本土には無い資料や書籍など読み、そこで戦争や基地について数々の勉強をした。
その時に基地も訪れ、地元の人たちからも基地のあり方や、諸問題、そして戦争の体験なども聞いてきた。
実際に前妻のお父さんやお婆ちゃんも、日本で唯一おきた地上戦の体験者であり家族も戦争で犠牲になっている。
そういう人たちから、たくさん米軍基地のあり方について色々な話を聞いてきた。

確かに沖縄県という国土には日本の76%の米軍基地が存在しており、騒音などの負担も多く、小さな犯罪やいざこざもある。
しかし、地元の人たちは本土がテレビで過剰に放映されているような「県民総意」として、反対運動が展開されているような事はない。
『ない』と言い切ると語弊があるが、沖縄県に住む人たちは(特に僕らの世代)は生まれた時から基地があり、米軍基地と共存して生活する事に慣れている。慣れていると言うより生まれたときからそこにあったので、過剰に反応しているわけではないということ。

ボクが独自でその地に住む人々に聞いた限りでは『基地がない事は確かに理想であり、安全だと思うが、そこで実際に働いている人もたくさんいる。もし基地がなくなったら働く場所も失い、もっと失業率も増えてしまう』という意見が多かった。

ではいまボクらがテレビで見ている沖縄県内で起きている基地移設運動の映像はどうなんだ?という考え方もある。
沖縄県内には確かに基地の存在に反対をしている人も居ることは事実。そして今回の民主党の公約により念願としていた県外移設が本格化するのでは?という大きな期待もあった。

しかしその移設賛成の声が『沖縄県民すべての総意』と言っている事は間違いである。
総意ではない。移設賛成の声が大きく届いているだけであり、実際に基地を容認している人もいる。それはそこで働く人もたくさん居るし「あって当たり前」という考え方もあるということ。

仮に普天間基地が県外へ移設となれば、関係団体も含め4000人の雇用が失われるのも事実であり、住宅施設の問題、雇用の問題、環境の問題、財政の問題など多大な影響をうける。
そういう様々な問題や各々の都合が重なり、この『基地』の問題は考える必要があるということだ。
だからボクは今までこの問題に対して偏った意見はこのブログで書いていない。

ボク自身は沖縄に住んでいないので、ボクが基地の移設に対しては賛成の意見も反対の意見も簡単に話すことではないということ。
分かりやすく言えばこの問題はとても複雑であり「政争の具」として簡単に片付く話ではないということだ。

しかし民主党は昨年夏の選挙の時に『県外・海外移設』を簡単に『公約』として謳った。
これにはさすがに、様々な背景をみてきたボクは『できるもんならやってみろ!』と思った。
そして政権を取り、実際にアメリカと交渉する権力を保持して、国内においては『与党』となってこの公約を実現できる権利を与えられたクセに今回は県外移設をほぼ断念したとのこと。
結局は騒ぎに騒いで、移設を希望し期待していた人たちを裏切り、結果的に『安全の確保』などと、まったく根拠の無い口約束だけして終わった。

永年、移設を念願していた人たちにとってはヒドイ嘘つきだ。
というより初めからできない事を分かりきって、大した取材や調査もせずに聞こえの良いことばかり言って引き起こした、暴力的行為であると言わざる終えない。

実際にアメリカに対しても混乱を招いた。そして信用を失ったのも事実。
もうこの嘘つき団体は日本の恥を晒すだけであるので、さっさと政治から撤退して頂きたい。