仕事を進める上での気遣い力 | 夢追い人のブログ

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IT・経営コンサルタントを経て、㈱Dream-LINKを設立。
個人の夢が縦にも横にも繋がると、社会全体の価値を高められると信じて、誰もが、いくつになっても夢を持ち続けられるために活動しています。
夢ややりたいことを個人/法人両方の観点から捉えた記事を書いて参ります。

ここ2週間ほどでめっきり寒くなってきましたが、ここ数日はまた少し暖かい日が続いているように感じます。

コンサルティングの仕事をしていて、僕たちの価値というのはどこにあるんだろう、ということはよく悩みます。
先日もコンサルタントの仲間と食事をしながらその様な話しになりました。

仲間は、「お客さんができないことをできるようにしてあげることがコンサルティングだ。お客さんができることをやることや、できるようになった後にも続けるのはコンサルティングではない」といったことを話していました。

僕はこの考え方にもなるほどな、と納得はしたのですが、違う言葉で認識をしております。
「コンサルタント自身が目の前の課題を諦めることなく、『思考』し続けること」が僕らの価値だと思っています。そして、そのためには、コンサルタントに成長のゴールは存在せず、社会の変化やお客さんの変化に負けることなく常に自己研鑽が必要だとも思っています。


さて、タイトルの件に戻りたいと思います。


先日、昔からの友人から仕事の相談をしたいから打合せをしましょう、ということで、お声掛けをいただいたときのことです。

待ち合わせは先方のクライアント先がある『飯田橋』とのことでした。

飯田橋という駅をご存知でしょうか?JRの他に地下鉄が4本走っていて、改札の数も多数。待ち合わせが出来そうな場所も多数。待ち合わせは単純ではありません。

そんな中、先方から連絡が入ったのは、待ち合わせ時間を5分程度過ぎた頃。「電話がかかってきたので、少し遅れる」とのことでした。。
その様な連絡自体はいいと思うのです。しかし、こちらは、飯田橋のどこへいけばいいかもわからず、またどれくらい待っていればいいのかもわからない。

その後、15分ほどたって、先方から送られてきたメールは電話番号のみ。
流石にこれはどうかと思って、こちらも電話番号のみ送り返しましたが・・・
この時に『気遣い』について考えさせられました。

そもそも、先方から時間と場所を指定しておいて、上記のような対応はどう思われますでしょうか?

まず、今回の件について、気遣いを行うべきだと思ったのは、以下の3点。
1.JRの東西の改札どちらで待ち合わせるかだけでも移動に5分くらいかかる場所なのだから、事前に、具体的な待ち合わせ場所を指定すべきであったということ
2.遅れるという連絡をする際に、どれくらい遅れるのか、加えて言うなら、どこかに入っていてほしいという旨だけでも伝えとくべきであったということ
3.電話番号だけを送りつけて、「電話しやがれこのやろう」的な連絡はするべきでないということ(ちなみに先方は女性なので、そんなに口汚いことは思っていないでしょうが)

このことから、気遣いとは、「相手の行動を想像してあげて、無用な行動をしないようにディレクションをしてあげることだ」と思います。

相手が知っている情報(=こちらが与えている情報)から相手が取りうる行動や、取りえない行動はある程度想像がつくことでしょう。
そして、さらにどの様な情報を与えてあげられれば、相手にとって好ましい状態になるのか?は自分がその状況だったら?を考えることで想像がつくと思います。

簡単に言ってしまえば、もし今の相手の状況だったら、自分はなにをするだろうか?何をしてほしいだろうか?ということを考えて、それに見合う行動をすることです。

「仕事を進める上での気遣い力」と銘打っていますが、これは普段からおんなじですよね。。。
「お、こいつ気が付くな」とか、「俺のこと気にかけてくれてるんだな」ということが相手から伝わってくれば、悪い気はしないのと同じだと思っています。

これを一つ一つ心掛けていれば、クライアントや上司、部下から悪く思われることは格段に減りますし、なによりも仕事全体の効率性が上がるので、いいこと尽くしかと思います。

あ、一つ悪いことがあるとすれば、相手のことを考えすぎて、余計なお節介になってしまうことでしょうか?

でも、それさえも仕事を進める上では、情報が多い分、業務上はマイナスになることはないので、圧倒的にやるべきことだと考えています。

さて、今回はこの辺で。