さて、旅行記の続きである。

 

5/2(瀋陽2日目)。

 

ホテルで朝食を取り、予約していた瀋陽故宮へ向かう。

 

瀋陽故宮は、宿泊先最寄りの駅から地下鉄直通で数駅先の

「中街駅」近く。

 

何気なく移動しながら、中国もこの10年で本当に変わった

ことを実感する。

 

前回赴任時(2010-2016)も中国国内を飛び回って

あちこち旅行したが、省都クラスの街でも、地下鉄は

まだ未開通か、ようやく1号線ができるか、という

くらいだったように思う。

 

従い、初訪問の町でバス移動は結構大変なので、

タクシーや車チャーター移動が当たり前だった。

 

今は、大きな移動は飛行機(当時も同様)か

又は高速鉄道(当時とは比較にならない程、

四通八達に張り巡らされている)。

 

そして目的地では、地下鉄、タクシーを駆使。

 

この高速鉄道と地下鉄が選択肢に加わった効果

が凄い!本当に便利になった。

 

話が少しそれてしまったので、戻したい。

 

中街駅につき、瀋陽故宮に向かうのだが、

入口がわからず、少し迷いながら到着。

 

が・・・

 

おーおー。この人だかり!

 

昔は、長期休暇でもこんなに人はいなかったような記憶がある。

(ただ、記憶違いかもしれない)

 

今の中国は、超不景気と報道されていて、不動産不況などのニュースを

よくマスメディアで目にする。

 

実際、家の売れ行きが鈍っていたり、金融機関の不良債権問題も

深刻化しているかもしれない。

 

ただ、街を歩く限り、私の住む二線級の街でさえも、まだ至る所で

建築工事が続いていたり、観光地に来れば、このように、まさに

人山人海の人だかり。

 

何が経済の実態なのか、ちょっとわからなくなるときもある。

 

さて、入口に到達するまで、入場規制もあり何だかんだで

1時間近く並んだろうか。

 

その間、たくさん目にしたのが

 

こういう清朝時代の貴族女性のコスプレをした人たち。

 

近くの貸衣装店で、清朝期のコスプレを楽しむ人たち(男女問わず)

を沢山見かける。

 

ちなみに、このようなコスプレの衣裳も玉石混交で、

 

この辺はイマイチなレベルかな。

 

自分のコレクションと比べたりして、人の衣裳デザインを勝手に品定めしながら、

 

更に並ぶ。炎天下の中、結構大変!

 

そしてようやく、

 

入城!

 

こういう門もよく見ると、

 

彫刻が超細かく、美しい。

 

なお、瀋陽故宮はどういうところかというと、

 

こんな感じ(手抜き)

 

簡単にいうと、清朝初代のヌルハチ、ホンタイジ(2人とも世界史必修の人名)

が中国征服の過程で都にした場所。その息子である順治帝が1644年(江戸初中期)

に、明朝を滅ぼし、北京に遷都するまで都だった場所だ。

 

そういう意味では、清朝勃興期の粋がよく体現されている。また、その後の皇帝が

先祖を祭るためによく当地を行幸しており、その点は徳川将軍家が日光東照宮詣でを

したりするのと、少し似ているのかもしれない。

 

なお、2004年に世界遺産登録。

 

 

後世にかなり手を入れているが、豪華な建物が続く。

 

特に凄いのは、やはり

 

宮殿に安置された、皇帝が座った玉座。

 

周囲には龍の木彫。

 

 

 

やはり一見の価値あり。

 

今日はここまでにしたい。

 

Noki

 

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