この時の余談です。
KPTの話。
KPTとは、Keep/Problem/Tryの略で、ふりかえりのメソッドの一つです。
やり方は非常にシンプルで、プロジェクトの中での取り組みや進め方に対して、
「Keep=このまま持続していきたいこと」
「Problem=悪かったこと」
「Try=次に試すこと(主にproblemの改善策)」
についてチームでそれぞれ考えていきます。課題の整理や解決策を検討するうえでとても強力な手法となります。
一定期間(一、二週間に一回)ごとにやっていくため、小さかった問題点を大きくなる前に防げたり、問題点をチーム全体として認識することで協力する意識が生まれ、プロジェクトの終盤になればなるほどチームワークや効率などが増すようになります。
実際にやると学校っぽい感じがしましたが、かなり効果的で有効な手法だと感じました。オススメです。
注意点は、「Problem=悪かったこと」で個人の名前を出さないこと。「誰かを責めるのではなく、どう改善できるか」にフォーカスする。ここを守らないと良いチームワークが生まれません。
以前働いていた会社では、KPTにもう一つ、「G」という項目が追加されて使われていました。
「Good=良かったこと」です。
「Keep=このまま持続していきたいこと」に入るのでは? と思うかもしれませんが、微妙に違います。
「〜に困っていたら、〇〇さんに手伝ってもらえた!」「△△さんからアイデアをもらって、格段に良くなった!」
Goodにはこういうことを出します(「G」「K」は個人の名前を出して良い。むしろ積極的に出してあげる)。
Keepに入れてしまうと、「手伝ってもらえた(このまま継続して欲しい)」という感じになり、嬉しかったことを純粋に伝えることができなくなります。
なので純粋に褒める項目として、「Good」を用意してあげる。
「Good」の良いところは、褒められた人がチーム全員に認知されますし、他の人たちは、「あ、こういうことをすれば褒められるんだ」「私にもできそう」「xxさん困っていたのか。もうちょっと周りに気を配ってみよう」などの意識が生まれます。
人は褒められるとテンションが上がります。仕事もノッてきます。褒めてあげる機会は多いに越したことはありません。
「KPT」をやるなら、ぜひ「G」を入れてあげてください。
「GKPT」
オススメ。