久しぶりに…



3ヶ月ぶりに人前で演奏しました。







今回の舞台は4月にやる予定だった小学生を対象にしたピアノ教室の発表会のゲスト。3ヶ月延期になり、やれるかどうかも怪しかったこの舞台。


実はこの企画、一年前から動いていました。昨年の夏にお話を頂いてから、ここに至るまで色んなことがありましたが、ホッと安堵。


ホールの方も消毒、マスクは当たり前でお客さんの間もしっかり距離を取り、保護者の方のみしか来場できない厳戒体制の中で行われました。


本当はもっとたくさんの人に見に来て欲しかったけれど、このご時世ですからそれも仕方のないことですね。


限られた人数にはなりましたがやはり人前で演奏できるというだけでありがたいことで。


こんなに人前に出なかったことは三味線を始めてから初めての経験でしたから、お客さんがいることのありがたみをやはり感じます。



僕個人の独奏だけでなく小学生の子供たちと一人一人と一緒にアンサンブルする企画があり、ポップスを中心としたカバー曲を一緒に演奏しました。







本当はこの中で全員舞台に上げて、三味線とピアノの伴奏で大合唱するコーナーや、他にも色々仕掛けを考えていたんですが、


舞台上が人で密になるのを避けるのと、歌は飛沫が飛ぶと言うことでやはりこれも無くなりました。



普段アンサンブルなどやっていない子供達が一緒に演奏するには津軽三味線はとても難しい楽器だったと思います。


なぜかと言うと津軽三味線は点で音が鳴る。1ミリのズレも許されないような楽器だから。


打楽器とも厳密に言うと違くてメロディを奏でる楽器で、それが点で鳴るものだから伴奏する人も相手の癖だったりリズムの取り方や呼吸がわからないとなかなか慣れないうちはとても大変なんです。


そんな中で、ただピアノを弾いて三味線が乗っかるだけだと面白くないので、


時にはピアノが伴奏に回ったり、メロディを掛け合ったりと、


ピアノソロではなかなか経験できないようなアレンジにしたり、編曲も関わらせていただきました。


子供たちはね、本当に大変だったと思いますねぇ…。少ないリハーサルの中で、発表会が出来るのかどうかもわからないままずっーとここまで来てね。


いきなりはじめてのアンサンブルが津軽三味線でしょ。しかも知らない人と。(笑)


音楽は1人だけでやるのも良いけどアンサンブルの楽しさって言うのもわかってくれたらね、これが良い経験になって欲しいな。






兎にも角にも、



あー終わった。1年がかりの舞台。振り返るとあっと言う間でした。


みんなずーっとやって来たものを発表出来たという達成感はあったとは思いますが、


でも子供たちはさほど感傷的になってないんだろうし、このコロナの影響がどれほどのものかってことは大人になってから気づくんだろうな〜。


コロナで延期が決まり、その中でいつ出来るのか先が見えない中でホールの事情とコロナの状況との間で葛藤しながら決まって行ったわけですが、


僕なんてただのゲストでしたから、主催の皆様の思いを考えたらね、


一年前から計画して来たものをコロナでむちゃくちゃにされながらも開催まで漕ぎ着けたのは本当に凄いことだと思いますし大変だったと思います。


貴重なこの舞台を与えてくれた主催の皆様に感謝したいです。


でもこの開催に向けて大人達がどんな思いでここまで来たかってのはね、まあ大人だけがわかってれば良いのかも知れない。


わかりやすく言うと映画の「ライフイズビューティフル」みたいな世界。


だから大人達と子供達に温度差はあって良い。 









もしかしたら今、大人達は子供達にファンタジーを見せる責任があるのかも知れないですね。


この世界はまだまだ大丈夫だよ、君らは今まで通り人生を楽しめばいいってね。


で、いつか大人になった時にこう言う知らんおじさんとやった不思議な経験(セッション)を思い出してもらえたら嬉しいかな。



「あ、私(僕)三味線と一緒に演奏したことある。」



とかどこかで言ってくれたらね。それだけでおじさんは嬉しいのだ。




な〜んてことを考えてました。





最後に、




何より、この期間にやった配信も僕の中ではすごく価値のあることでやりがいもあって充実してましたが、





やっぱり舞台が好きですな、私は。





拍手を浴びたいのです。















ではでは👋