【福島】福島・浪江小、新年度新入生ゼロ 原発事故で全町避難 | MEMO

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~2013年2月までの収集記事置き場。

福島・浪江小、新年度新入生ゼロ 原発事故で全町避難

福島県浪江町浪江小の2013年度の入学予定者が現時点で一人もいないことが分かった。福島第1原発事故の全町避難に伴い、減少傾向が続いていた。

 同校の新入生は原発事故前の2010年度は96人だったが、事故後の11、12年度は二本松市の仮校舎に移ったことが響いて4人、2人と著しく減り、ゼロの危機に近づいていた。在校生も現在30人で事故前の20分の1に減少している。

 町は原発事故で避難区域に指定され、約2万1000人の町民全員が避難した。避難先は県内を含めて46都道府県で、二本松市に居住する町民は全体の8分の1を切る約2600人にとどまる。

 町は二本松市のほか、福島市と本宮市にスクールバスを出して通学に便宜を図っているが、子どもを避難先の学校に通わせる親が多く、新入生、在校生の減少に歯止めが掛かっていない。

 同校は本年度、学校紹介パンフレットを新1年生のいる町民の家庭に送ってPRしたが、功を奏さなかった。在校生の弟妹に対象者がいなかったことも影響したという。

 町立小学校は浪江小を含めて6校あり、その中で事故後に授業を再開したのは同校のみ。同校の新入生ゼロは町の小学校全体で新1年生が一人もいないことを意味する。全域避難になり、小学校を再開した自治体は5町村で、このうち入学予定者ゼロは浪江町だけだ。

 石井賢一校長は「教育環境の良さを保護者にアピールしたが、思いが届かなかった。町民がバラバラになった現状を考えれば仕方がないと受け止める。1年生が来ないことを憂えず、児童が一人でもいる限り学校を続ける気持ちで子どもたちを大切にしたい」と話している。

河北新報:2013年01月31日木曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/01/20130131t65007.htm
【魚拓】河北新報 東北のニュース/福島・浪江小、新年度新入生ゼロ 原発事故で全町避難 http://gyo.tc/Mpft
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