万葉集の歌から


生石村主真人の歌



大汝 少彦名の いましけむ

志都の石室は 幾代経にけむ


おほなむち すくなひこなの いましけむ

しづのいはやは いくよへにけむ


大汝命(大国主神)と少那彦名神のいらした志都の岩屋は幾代を経たのだろう


別の詠みをすれば


「おほなむち」は「大汝」と、尊い神の

「すくなひこなの」は「少彦名の」

「いましけむ」は「今敷けむ」と、今並べた

「しづのいはやは」は「失のい羽矢は」と、傷ある羽矢は

「いくよへにけむ」は「幾代経にけむ」


少彦名神が使ったとされる羽矢が残されていて飾り付けたのだろう