万葉集の歌から


按作村主益人が豊前国から京へ上ちどた時に詠んだ歌


梓弓 引き豊国の 鏡山

見ず久ならば 恋しけむかも


あづさゆみ ひきとよくにの かがみやま

みずひさならば こひしけむかも


梓弓を引き、豊国の鏡山を久しく見ないなら恋しく思う


別の詠みをすれば


「あづさゆみ」は「当つ冴ゆ身」

「ひきとよくにの」は「引きと余苦にの」

「かがみやま」は「屈みや今」

「みずひさならば」は「水膝ならば」

「こひしけむかも」は「こひ為けむかも」


「こひ」は、脚気、膝の病


膝が悪いので、当たれば痛いし足を引いている

水が溜まれば脚気にもなると心配している