万葉集の歌から



草壁皇子が亡くなったことを悼み、柿本人麻呂が詠んだ歌


島の宮 勾の池の 放ち鳥

人目に恋ひて 池に潜かず


しまのみや まがりのいけの はなちどり

ひとめにこひて いけにかづかず


島の宮の勾の池の放ち鳥は、人目を恋しがり池に潜ろうとしない


別の詠みをすれば


「しまのみや」は、「縞の身や」

「まがりのいけの」は、「鉤の異毛の」

「はなちどり」は、「華ち鳥」

「ひとめにこひて」は、「一雌に恋ひて」

「いけにかづかず」は、「池に潜づかず」


この歌は、鴛鴦を詠んでいる