万葉集の歌から



鯨魚取り 海や死にする 山や死にする

死ぬれこそ 海は潮干て 山は枯れすれ


いさなとり うみやしにする やまやしにする

しぬれこそ うみはしほひて やまはかれすれ


鯨を取る海は死ぬだろうか、山は死ぬだろうか、死ぬからこそ、海は潮干き、山は枯れる


別の詠みをすれば


「いさなとり」は、「異、然なと理」と、普通と違う不思議な自然の摂理


「しぬれこそ」は、「地濡れこそ」と、地面が濡れる


だから、歌は、


大地震が起き、海が死に、山や死ぬ

大地が濡れて、海の潮が干き、山は枯れた


となる


大きな地震と津波が襲い、海と山が死んだのだ