万葉集の歌から



三栗の 那賀に向へる 曝井の

絶えず通はむ そこに妻もが


みつくりの なかにむかへる さらしゐの

たえずかよはむ そこにつまもが


三栗の那賀に向かう曝井の絶えず通う、そこに妻がいたら


別の詠みをすれば


「みつくりの」は、「実作りの」と、実を作る

「なかにむかへる」は、「中に向かへる」と、中に向かう

「さらしゐの」は、「曝し居の」と、開けると居る

「たえずかよはむ」は、「耐え隙が余填む」と、耐え隙間なく挟まり

「そこにつまもが」は、「其処に抓もが」と、其処から抓む


いがのある殻の中に栗の実があることを詠んでいる