万葉集の歌から
上野の 伊奈良の沼の 大藺草
外に見しよは 今こそまされ
かみつけの いならのぬまの おほいぐさ
よそにみしよは いまこそまされ
上野の伊奈良の沼の大藺草のように外に見た世の中は今の方が勝る
別の詠みをすれば
「かみつけの」は、「神付けの」と、神の加護のもと
「いならのぬまの」は、「否らの沼の」と、不利な泥沼の
「おほいぐさ」は、「大戦」と、大戦に
「よそにみしよは」は、「他所に見し世は」と、あの世を見るくらいなら
「いまこそまされ」は、「今こそ勝れ」と、今こそ勝て
この歌は、戦いを鼓舞するものだ