「すもも(李)」は、「酢桃」で、酸っぱい桃に由来するのだろう



万葉集の歌から


吾が園の 李の花か 庭に散る

はたれのいまだ 残りたるかも


あがそのの すもものはなか にはにふる

はだれのいまだ のこりたるかも


わが園の李の花が庭に散ったのか、斑雪が残っているのか


別の読みは


「あがその」は、「彼が其の」

「のすもものはなか」は、「乗す百の葉中に」

「はにふる」は、「葉に降る」

「はだれのいまだ」は、「葉垂れいまだ」

「のこりたるかも」は、「残りたるかも」


と、葉に付いた毛虫のことだ



沓冠は

「あがそのの」

「すもものはなか」

「にはにふる」

「はだれのいまだ」

「のこりたるかも」

から

「のはにすあのかるだも」

から

「之葉に巣、吾の刈るだも」

となる


李の葉には、毛虫が棲み着きやすい