「ごまめの歯軋り(はぎしり)」は、
力の無い弱者が腹を立て悔しがること
「ごまめ」は、
片口鰯を干して田作りにしたもの
鰯は、文字通り、弱い魚だし、さらに、干されて、煮詰められたもの
「鰯」は、弱い魚
「干される」は、仕事が与えられない
「煮詰める」の「詰む」は、行き詰まる、窮するに通じる
「歯軋り」は、「歯+軋り」で、
歯が軋むこと
「軋り」や「軋る」は、軋むこと、物と物が擦れ合うこと
「軋る(きしる)」は、物と物が擦れ合うときの「きしきし」という音から来ているらしい
「きしる」を「帰す+痴る」と解釈すれば、呆けることに落ち着くことの意味になる
「歯軋り」によって、歯が欠けたり、歯が擦り減ることもある
歯が呆けると表現することが相応しいのではないか
「ごまめの歯軋り」は、
弱いものが歯軋りして残念がってもどうにもならない
だから、無駄なことになる