「な」は、

「な(無)」なら、無いこと

「な(名)」なら、名のことだが、古くは、名前をならないもの、紫式部や清少納言でも本当の名前は分かってはいない、だからか、名ばかりで実質を伴わないことをも意味する

「な(儺)」なら、追儺(おにやらい)の儀式で追い払われてしまう鬼のこと


「なく(鳴く)」は、鳥などの声だけが聞こえ姿が見えないことから生まれた言葉ではなかったのではないか


「なぐ(和ぐ)」や「なぎ(凪)」は、風が止み波が静まるのだから、波は無くなることになる

「なぐ(投ぐ)」は、投げられたものは見えなくなる、身を投げるなら自分自身が無くなる


「なぐ(薙ぎ)」は、草が薙ぎ払わされるのだから、生きた草は無くなる


「なぐる(殴る)」は、殴られたものが倒れて戦えなくなる


だから、

「な」や「なぐ」は、相手が無くなること、生きていない様にする、消え失せさせることを意味する