「でまかせ(出任せ)」は、
出るに任せる言葉のことで、いい加減な話を表している
「でっちあげ」は、「捏造(ねつぞう)」の「捏」を漢音で読み「でつ」
さらに、動詞化され「捏+上げる」で「でつあげる」
さらに「でっちあげる」から「でっちあげ」と名詞化されたと考えられている
本当なのだろうか?
双六で、二つの賽子を投げて、ともに、一の目が出ることを、「でふいち」という
漢字では、「重一」や「畳一」や「調一」と書く
この「でふいち」が、音変化して「でっち」となる
「あげ」は、「上げる」で、その状態にすることを意味する
だから、
「でっちあげ」は、「重一上げ」で、いかさま賭博の技のことだろう
だから、
これが、広く一般のことにも使われ、捏造のことを表すようになった
日常に使われている言葉には、賭博ゆ由来する言葉がある
「思う壺(おもうつぼ)」
熟練の壺振り師は、思った通りに賽子の目を出せることから
「裏目に出る(うらめにでる)」
振った賽子の目が裏側の目が出ることだから、期待したものと反対の結果になること
「ため口(ためぐち)」
「ため」は「ぞろ目(同じ数の目)」だから、五分五分や対等の意味となり、同年や同級生をいうようになった
「ため口」は、同い年同士の口のきき方のこと
「一か八か(いちかばちか)」
半丁賭博で、「半」という字の上部が「八」、「丁」という字の上部が「一」だから、「丁か半か」を「一か八か」と言い換えた
「でたら目(でたらめ)」
賽子賭博で、目が出るのがばらばらなことが、出たら目
だから、
賽子を振って行く先を決めるような行きあたりばったりのこと、理屈の通らない適当な様子
「でっちあげ」も、賭博言葉ではなかったのか