「尻切れトンボ」は、物事が中途半端に途切れて、後が続かないことを示す言葉だ
この「トンボ」は、昆虫の「蜻蛉」ではなく、「トンボ草履」から来ている
「トンボ草履」とは、かかとに当たる部分のない後ろの方が切れた、前半分だけの草履のことだ
だから「尻切れのトンボ草履」が、詳しい言い方になる
「尻切れ草履」、「尻切れトンボ」という言い方にもなる
では、何故、後ろの無い前半分の草履が、「トンボ」なのか
「トンボ草履」は、役者が舞台の上で、切られたり、投げられたり、宙返りをするのに適している草履だ
宙返りは、蜻蛉返りだ
宙返りをする様が、蜻蛉の動きの様に、素早いから、蜻蛉返りと呼ばれた
だから、強ち、「尻切れトンボ」の「トンボ」が、虫の「蜻蛉」と、縁がないわけではないか、あくまで、尻切れなのは、草履であって、蜻蛉ではない
尻の切れた蜻蛉(虫)を表している訳ではない