6月15日、七十二候は「梅子黄」(うめのみきばむ=梅の実が黄色く熟す)
昨日、中国ビザ取得申請のため、東京・有明の中国ビザ申請サービスセンターに行って来ました。
中国ビザを個人申請するのに多くの人が苦労していることは6月12日に書きました。
センターに出向いて申請する前に、サイトで「申請表」に必要事項を入力してネット申請した上で、それを打ち出して署名して持参する必要があります。
その入力項目は多岐にわたり、申請者の両親・家族の状況、過去5年間の就労状況、過去に中国ビザを取得したことのある人はその状況も記入する必要があります。
また、最初に写真を添付する必要があるのですがこれが一苦労。
背景は白。街中にある機械で普通にパスポート用と指定して撮ると背景が青なので注意が必要です。写真内の顔の大きさや配置も細かく指定されています。
私は、規定どおりの写真の添付を試したもののはじかれました。でも3回試してダメなら持参するよう記載があったので持って行くことにしました。
他にもトラップがあり、例えば記入するフォーマットには日本語もあるけれど記載は英語又は中国語と指定されています。
最も手を焼いたのはブラウザ。
写真はダメ出しされたものの貼ることだけはできたため、他の必要事項を入力して次の段階へ進もうと「次へ」を押しても進めず、妻の生年月日を入力する欄に戻ってしまいます。
自分より先に手続きをした友人2人に聞いてみたものの原因はわからず。
そこで期待せずにセンターにメールで問い合わせてみました(電話はオペレーターにはつながりません)。
すると意外にも1時間ほどで「ブラウザの関係で入力できないかもしれない。他のブラウザ(googleなど)で試してみて」という趣旨の回答がきました。
私のPCはエッジだったので早速クロームを入れてトライしてみたら進むことができました。
そんなこんなで苦労の末ネットでの申請を終え、以前のビザや居留証をコンビニでコピーして昨日センターに出向いたのです。
センター到着は10:30頃。中は200人くらいの人が椅子席と立っている人でいっぱい。
まず、必要書類等を確認する窓口に並びます。この時点で3~40人待ち。窓口は4つ。
30分ほど待って窓口へ。そこで不足書類として新旧パスポートの写真のあるページのコピーを提出するよう指示がありました。
その際に本番の申請の窓口に臨むための番号札をもらいました。
パスポートをコピーしたら、最初の窓口には戻る必要はなく、本番申請の番号が呼び出されるまで待つことになります。
そのコピーの関係で後にえらい目に合うことになるのですが・・・
待ち始めたのが10:40頃。私の番号は「B0113」。
何とか空いている席を見つけ様子を見ていると、ポーン、ポーンと音が鳴り、番号が表示板に表示されます。
冒頭のアルファベットはビザの種類らしく、D、G、Mなど数種類あり、表示はランダムですが、同じアルファベットの中では順番になっています。
Bはその時点で「B0070」が最新。つまりBの待ち人員は43人でした。
友人が申請したときは全体で90分ほどだったそうなので、午後早くには終わり、ランチをとって帰れると思っていました。
しかし本を読みながら待ちましたが、Bは遅々として進まず、14:00頃にやっと「B0110」くらいまで来たので書類の再確認をしたところ・・・なんと、新パスポートが見つかりません!!!
コピーしたあとちゃんとクリアファイルに入れたはずなのに!
そこで、最初に書類確認をした窓口担当にスキを見て話したところ、別の窓口担当の男性のところに行くように言われ、事情を話したところ「調べるので少し待ってください」と、自分の受付業務を中断して奥に入っていきました。
しばらくして戻ると「今のところ届けはないようです。しばらくここで待っていてください」と。
次に奥からお腹の大きな女性が現れ、同じ趣旨のことを言われました。
30分待っても変化はありませんが、私に背を向けて受付業務をしている最初の男性職員はずっと私のことを気にしてくれていました。
私は、そのビル全体の遺失物を扱う部署をスマホで調べて落とし物を聞きましたがありませんでした。
また、出て来なかった場合には効力を止めてもらう必要があるので、取得した市役所に電話して対応を確認しました。
出て来なければ、有明の最寄りの警察署に遺失物の届けをした上でパスポート再発行手続きが必要となり、その時点で国内外に当該パスポートを無効とする手続きが進むとのこと。で、来週月曜に再発行手続きをすれば、パスポートを再取得したうえで再度ビザ申請すればぎりぎり間に合いそうだと判明。面倒だけど少し安心しました。
そうこうしているうちに、さっきの男性職員が「まだ出て来ませんが、あとで監視カメラを確認します。連絡しますので、それまでここを出ても良いです。出てくれば今日中に手続きができますからね」「何時頃になりますか?」「4時か5時か」。
そんなやり取りがあり、一応待つことに決めて階下のカフェで遅いランチをとりながら待つことにしました。それが15:15頃。
待つこと約1時間。電話が鳴り「パスポート、見つかりました」。
急いでセンターに戻り窓口に行くと、本番窓口の先ほどとは違う男性職員が笑顔で「いやぁ、良かったですね。見つかりました」「どうやって見つかったんですか?」「おばあさんが、自分のパスポートだと勘違いして持って行ってしまってました。おばあさんはずっと順番を待っていて、順番が来たとき自分のじゃないとわかって届けてきました」
時間も遅いのでそれ以上は聞きませんでしたが、パスポートをコピーする際、混みあっているコピー機の前に新旧パスポート、申請書、各種コピーを置いた時がありましたも近くには多くの人がいて雑然としていました。コピーし終わり、全てをクリアファイルに入れたつもりでしたが、その際に「おばあさん」の書類と紛れたのでしょう。
中国人とはパスポートの色が違うのでその人は多分日本人だと思います。
いずれにせよ、無事パスポートは戻り、その後の手続きも順調に済み、来週にはビザが取得できる運びとなりました。
今回の騒動で、センターの多くの中国人スタッフに関わりましたが、言葉遣いも態度も極めて丁寧、親切でした。
特に、担当してくれた男性職員「センさん」には感謝してもしきれません。
忙しく窓口対応をしているセンさんに「ありがとうございました」と声をかけて帰宅の途につきました。
パスポート紛失については自分にもスキがあったことは間違いありません。
良い教訓になりました。まだまだ未熟だな、自分。