昨日、俳句教室がありました。
兼題は「梅雨」「冷や麦」「青嵐」、あとは自由。これで5句。
【いつか子規の故郷・松山に行ってみたい】
私の投句は次の5句(人生21~25句目)
・梅雨晴れの水遣らぬ鉢眺む朝
・冷や麦の青き器に抜ける風
・青嵐過ぎし朝(あした)の空低く
・月映す蒼きプールにはしゃぎけり
・紫陽花や苔むす道に光刺す
先生と生徒10人がそれぞれ投句するから5句×11人で計55句。
11人がそれぞれが5句づつ選句し、うち一番良いと思う1句を同時に選びます。
最後に先生が生徒の50句から入選、準特選、特選を選ぶ方式。
今回は、入選が25句、準特選4句、特選3句。
結果は、5句のうち準特選が1句、入選はありませんでした。
微妙ですが、お気に入りの句が選ばれたので嬉しかったです。
しかも、この句については4人の方が選句してくれて、うち2人が一番良い句として選んでくれました。
その準特選は、第4句~「月映す蒼きプールにはしゃぎけり」~です。
先生は、昼のプールは普通だが、それを夜、月が出ている頃に見た子供たちの心情、的な評価をなさいました。
俳句は読者がどのように評価しても構わない。
実は、この句は私が高校生の頃の情景を描写したものです。
高校では吹奏楽部に所属しており、その部室は校舎とは離れたプールの脇にあった旧生活館(宿泊施設)。
顧問もいないため、かなり自由で、毎日夜遅くまで練習していました。
そして夏のお楽しみは、暗くなってから先生の目も行き届かないプールに飛び込んで遊ぶこと。
そんなの、多分誰も想像できないでしょうけれど、私には懐かしい思い出です。
自分でも一番気に入っていた句でした。
・梅雨晴れの水遣らぬ鉢眺む朝
梅雨などで雨の降った次の朝は晴れていても鉢に水遣りをしませんが、それでも花や葉の状態を愛おしく眺めます。
・冷や麦の青き器に抜ける風
冷や麦の思い出は、青と透明の混ざった器に入っていて、それだけで涼し気でした。
その器にはまるで風が突き抜けていくようで、というような感じです。
・青嵐過ぎし朝(あした)の空低く
台風一過で突き抜けるような青空ではなく、青嵐が過ぎた翌朝は少しどんよりの日もあり。そんなイメージです。
・紫陽花や苔むす道に光刺す
先日、ランニングの練習会で行った焼津の「林叟院」(6月9日のブログ)。鬱蒼とした道の両側にきれいな紫陽花が咲いていました。紫陽花の奥は林。その隙間から光が差し込んできて美しい。そんな情景です。
俳句がだんだん生活の一部になってきました。