YUMING TRIBUTE STORIES」(小池真理子・桐野夏生・江國香織・綿矢りさ・柚木麻子・川上弘美、新潮文庫)読了。

 少し前にNHKのテレビでやってた「ユーミンストーリーズ」。この本に出てくる後半3人の作品でしたが、綿矢りさの「青春のリグレット」以外の2つはドラマでは意味が良くわからず、確認したいこともあり、またユーミン(というより荒井由実)が好きなので借りて読んでみました。

 結果、柚木麻子の「冬の終わり」、川上弘美の「春よ、来い」は、これはテレビドラマじゃ再現できないなと思った次第。綿矢りさの「青春のリグレット」は、夏帆がちょっと嫌な女を好演してて楽しめたけど、歌とそれにインスパイアされた小説・ドラマにについてそのつながりを云々するのは意味がないというのが結論。

 小説も歌も作者が公にした時点で作者の元を離れるのであって、とらえ方は私たちの勝手なのだから。この6編も、私が歌から受けたイメージとはかけ離れていたけど、ユーミンの歌を心の片隅に置きながら独自の作品として読めばいい。

 ただ、そのように読んでもこの6編は私の嗜好には合わず残念でした。