家族で映画① 『ドリーム』 | 政井マヤ オフィシャルブログ 「マサイマヤ族の冒険」 Powered by Ameba

家族で映画① 『ドリーム』

さて、一日一イベントと思ってるので、今日は映画。私も観たくて子ども達にも観せたいと思っていたの映画『ドリーム』(2017公開)を。


ソビエトと競いながら、初の友人宇宙飛行を成功させるべくプロジェクトが進んでいる1960年代のNASAで、数学というタレント(才能)を生かして多大な貢献をしていた黒人女性達の実話ベースの物語。


我が家の宇宙が好きな息子と、キング牧師の伝記などを読んでる娘にちょうどいいかと。しかも、学校でルート(平方根)を習い始めて「ルートとかって、生活の何に役立つの?」と今朝聞かれたので、、、よし、今日こそ、観よう!と。(娘の質問には答えられませんでしたが、きっとこういう感じ、と)

話が逸れましたが、映画『ドリーム』。まさにキング牧師、ケネディ大統領の時代。公民権運動の高まりと衝突、まだ黒人への、また女性への差別があからさまな形で残っていた時代にあって、その数学的な優秀さでもって、それらを圧倒した女性達のサクセスストーリー。

音楽も、映像もテンポもポップで明るい映画ですが、黒人女性達の味わう悔しさもきちんと描かれていて考えさせられます。

それにしても、当時黒人男性もいなかった場所で黒人女性が、それも一人でなく三人もの傑出した女性がいたこと、初の有人宇宙飛行の成功に大きな、大きな貢献をしていたことは驚きでした。(しかも数学で!と思ってしまう自分の中のステレオタイプにも気付かされます)

また、ちょうどIBMのコンピューターがNASAにやっと運びこまれる、そんな時代だったということも衝撃でした。コンピューターなくしても、宇宙飛行が計画、実行出来るんだ、と。

ここからは内容に踏み込んでしまうのですが、

アメリカ人として初めて軌道周回飛行に成功した宇宙飛行士ジョン・グレンが主人公キャサリンの才能を誰よりも評価していたというエピソードがぐっときます。

子どもと一緒に安心して見られて(これ、大事ですよね。怖すぎず、悲しすぎず、難解過ぎず、恋愛すぎず‥)、いろんな気付きもあり、歴史的な背景も分かる、明るくていい映画でした。

俳優陣も豪華で(分かりやすいように、私の偏見で代表作を)

ケビン・コスナー(言わずもがな)に、キルスティン・ダンスト(『スパイダーマン』)、マハーシャラ・アリ(『グリーンブック』)、オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ〜心がつなぐストーリー』)、ジャネール・モネイ(今年のアカデミー賞授賞式で圧巻のパフォーマンス。身長152cmとは思えない存在感)といった面々。
主役のタラジ・ヘンソン、私は覚えてなかったのですが、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』の母親役でアカデミー助演女優賞を獲得しています)

私自身、家族で観る映画、何がいいかなーと悩むので、レビューを書かせていただきました。