マタハラについて | 政井マヤ オフィシャルブログ 「マサイマヤ族の冒険」 Powered by Ameba

マタハラについて

今朝は読売テレビ『ウェイクアップぷらす』に出演させていただきました。
マタハラのテーマのところで、言葉足らずで真意が伝わらなかったかと猛省しています。

 テレビで完結すべきことですが、ここで真意を補足させてせてください。

妊娠によって周囲が迷惑を被る、とらえてしまう人がいるからマタハラが起きる、とお話ししました。そして、私自身の経験から思うのは、妊娠中の急な体調不良などで急な仕事の交代をお願いするなどして、やはり当事者としては、迷惑(負担)をかけてしまったと少なからず思ってしまう、と。

もちろん、他の病気でも同じケースがあるのですが、病気と違い、妊娠は選択の結果であり、プライベートだと思われてしまう土壌があること。(これが正しいとは決して思いませんが、現状として)
 
そして、その周囲がケアすることになる程度は妊婦さんの体調により大きく異なりますし、業務内容、その会社の人的、経済的資源によっても雲泥の差がうまれるでしょう。

権利です、当然です、と言えなければいけないのですが、従来の仕事に加えて負担が増えた人への会社側の調整や手当てなどがない、出来ない場合に、当事者自身、負担をかけてしまった、しまう、と思ってしまい、マタハラに対して泣き寝入りしてしまうのではないかと。

そう思わなくてすむ、また周囲が迷惑と思わない土壌を作らなければ…それは意識であり、制度であり、法律であり、もっと言うなら助成金、ということだと思うのです。

 中小企業など、人的資源が限られると妊婦さんへの厳しくなる状況も考えられます。産休、育休に取り入れられているように、妊婦への対応をしている企業へのメリット、助成がはっきりとあり、制度が働く妊婦と企業を後押しして欲しい、と思うのです。

労働人口の確保、少子化対策、多様性による企業、社会の発展という観点から、イーブンになる助成を期待します。

もちろん、今回の最高裁の差し戻しという決定は大きく後押しするものの一つです。


そして、周囲が迷惑と思ってしまう一番の背景には、個人のオーバーワークの常態化、長時間労働が背景にあり、これから深刻化する介護時代を迎えるにあたって、根本的に変えて行かないと思うのです。

短いコメントの中で
妊娠によって迷惑をかける
との言葉だけが印象に残ってしまったようでしたが真意ではなく、
そう思わせない為の仕組み、財政を伴った介入が必要ではないか、
ということを言ったのです。


迷惑なんて全くの筋違い…と周囲も本人も認識する環境を作らなくてはいけないのだと思います。