家族との物語(注!長文です…) | 政井マヤ オフィシャルブログ 「マサイマヤ族の冒険」 Powered by Ameba

家族との物語(注!長文です…)

現在発売中の世界文化社『MISS』11月号で3ページに及ぶ取材、インタビューをしていただいています。

 PEOPLE ~仕事×結婚の美バランス~というページで。

私の生い立ちから仕事のこと、結婚、育児、そしてiphoneアプリ「マタニフォン」の開発(おかげさまで、名前を変更し、やっと!先日リリースされました!!)まで、たっぷりと語らせて頂きました。

私自身、インタビューをすることの方が多いのですが、ライターさんの熱意(あたたかな)と取材量に感激。いち取材者としても、勉強になりました。ありがとうございました!

それにしても…自分の半生をまとめて頂いてみると…自分でも思わぬ発見が。自分の言葉でありながら『娘を授かった時から、攻めの人生に開眼(笑)!』と付けて頂いた副題には吹き出してしまいそうに。でも、その通り、私の人生30代に入ってから、しかも妊娠&結婚を契機に”攻め”に転じたのでした。フジテレビを辞めて、フリーランスになり、またiphoneアプリの開発をして…と。

そして、まとめてもらったバイオグラフィーを見ながら、『家族』との物語こそが、私の縦軸なんだ…と実感。

思えば、私の人生の転機はいつも『家族』にまつわること。

ひとつ目は メキシコで暮らしていた2歳の頃。両親が事故で他界し、兄と共に神戸の伯母夫婦に引き取られたこと…スペイン語もすっかり忘れ”日本人”として育てられました。血が繋がった伯母である<お母さん>と、血は繋がっていないがら大好きだった伯父の〈お父さん〉。まじめで、努力家の二人に育てられたことが、今の私の多くを作ってるのだと思います。(あ…その努力やまじめさにはほど遠いながら…)

ふたつ目は、20歳の時にメキシコの祖母の家で一年暮らした事。
尊敬する祖母(敬虔なクリスチャンでヘビースモーカーというチャーミングな人)と生活し、また、いつも親戚(50人!)が集う賑やかな”ファミリア”を経験して、私の中のラテンの血が活性。人生一度きり!挑戦しなきゃ!という向こうみずなほどのチャレンジ精神が芽生え、帰国後、思ってもみなかった『アナウンサー』試験を受験。まだメキシコ仕込みの明るいパワーが効いていて、フジテレビにご縁を頂いたのでした…。(しかし、入社までの一年ですっかり再日本人化…入社時には自信喪失&地味に…)

みっつ目は結婚と出産によって新しい家族を築いた事。
驚くほど、満たされ、気持ちも落ち着いて…自分が求めていたのは、これなんだ…と気付いたような。
そして、だからこそ、<守り>に入らず(いや、入れず?)<攻め>に転じてしまうのが私…。
なんてったって、大きなパワーをもらっているのだから…好きな事に挑戦している自分でありたい、と。だからこそ、ブログタイトルも<マサイマヤ族の冒険>なのです。

そして、最近よっつ目、ともいえると思うのですが…
娘を育てることで、2歳半までだった産みの両親との時間について考えることが多くなり…
私の中では記憶が無い2年間で、そのことの意味を見つけられずにいたことが、
妊娠期も含めたら3年間、決して短くない、長く、濃密な時間、しかも、これだけの世話と想いを受けながら育ったんだ(ろう)…と。実は、子どもが2歳になるのが、少し怖かった私。それは、その時期の子どもを置いて、突如、旅立たなければならかなった両親の気持ちを知るのが怖かったからでした。
でも…同じ時間、親をやって思ったのは、その無念さ以上に、それまでの時間のかけがえの無さでした。覚えてはいなくても、これだけの愛情を注いでもらっていたこと、それは、ずっと私や兄の心の根底にあるだろうし、父母の心にも沢山の楽しい想い出と共にあるのだろう…と確信が持てた気がするのです。

そしてその後、2歳と4歳の外国で育った子どもを実の子として育ててくれた伯母夫婦の苦労と愛情も…。

家族との物語が、私のトラウマ的な弱さでもあり、愛情そのものという強さでもあるのだ…と思いました。でも、きっとみんなそうなのかなぁ…。ひとり一人にかけがえのない、家族との物語があるんですものね。

プライベートなヒストリーを恥ずかしいながらも、こうやって書けるということは、私の中で今に繋がる過去が、とても整理されたということ(インタビュー記事のおかげで…)。
さあて、これからは未来につながる今、ですね。冒険、頑張ります。


なんだか、熱く書いちゃいました…。今日が2年前に亡くなった、育ての父の誕生日でもあって、ちょうどその日にMISSを読んだので…。いろいろ考えちゃいました。
あ…写真もふんだんに取り入れてくださったMISSも是非ご覧になって頂けると嬉しいです。

そして、私のブログ…時に長編になります…なるべく簡潔に、と思っているのですが…。
エッセイのように長くなってしまいます。…たま~に、にしますので、お付き合い頂けると嬉しいです。。。