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20代のためのバーデビュー講座

ゆとりのゆとりによるゆとりのためのバーブログ。
つい先日まで現役バーテンダーとして活動していた90年生まれの男子が、初心者の方や若者向けにBARの楽しさや賢い利用方法などをつづってゆきます。
ご意見、ご感想は大歓迎です。

いらっしゃいませ!
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さてさて、今回からはワインのお話です。ちょっと個人的な感想と偏見が多めです……いつもですかね^^;

バーにはあれだけボトルが揃っているのだからワインもさぞ、とお思いの方がいらっしゃるかもしれませんが、実はそこまで種類が揃っているわけではありません。
ワインって基本的には料理との相性(専門用語でマリアージュといいます)を楽しむものなので、料理ありきのお酒だったりします。
もちろん単体で飲んでもおいしい優れたワインも多いですが、その真髄は料理と一緒にいただいた時に出てくるんじゃないかと感じています。

そんなわけで、食事がメインじゃないバーでは自動的にワインも限られてきます。
バーで置くワインといったら単体で飲んで美味しいもの、カクテルに使いやすいクセのないものがメインです。あんまり高級なやつは置きません。一度開栓するとズンズン劣化しちゃうので、一杯ずつのグラス提供がメインになるバーとはそもそも相性が悪かったりします。

ワインがいろいろあるお店といったらフレンチ、イタリアンとかスペインバル、国籍ごちゃまぜのワインバーなんかがオススメです。
そういうところだともうワインをボトルで頼んでしまい、その会ではそのワインを数人でシェアしつつ相性のいい食事を楽しむというスタイルになります。ぼっちには向かないお酒なんデスヨ……(´・ω・`)

そんなわけで、バーでずっと仕事をしていたわたしはワインに明るくなかったりします。
ウイスキーほどは研究してないです、すみません。目下勉強中です……!
ちょっと言い訳でした。



さてさて、世界各地でブドウが生産されていればだいたいワインも作ってるわけですが、だいたい温暖な気候と良い土に恵まれた地域が多いです。
一番権威が高いのはもちろんフランス、ついでイタリアやスペインが伝統的な産地です。
あとは歴史の浅い産地としてアメリカやチリ、オーストラリアや南アフリカを新世界ワインと読んでいます。

よくあるフランスとかの高級ワインとかってどういう要素が関わっているかというと、
1.国
2.地方
3.村
4.作り手
5.畑
6.ヴィンテージ
7.当たり年のワインか
こんなふうな要素があります。

とある地方の中でも村、あそこの家(家族経営のところも多いです)がつくってる一番いいところの畑で作っているワイン。
そんなふうに指定が細ければ細かいほど貴重で良い(とされる)ワインになっていきます。
当たり年ってのは、たとえば雨が多い日が多かった年のワインはそんなに良くなかったりしてそれが評価にも関わってきます。
なので若いワインでも当たり年のものだといいやつが多いです。
あとは地方が決まっていればある程度ぶどうの品種もあるていど決まります。たとえばフランスのブルゴーニュで赤ならばピノ・ノワールかガメイかな、って具合です。
そういやもやしもんのフランス編でもこのあたりのこと描いてましたね。

このブログでは何度か書いてきましたが、国によってお酒の法律は大きく違います。そしてめっちゃ厳密です。
ワインについても同様で、各国様々な等級や地方、品種や文化に基づく製法なんかがあり、それらは本当に膨大な量になります。
だからソムリエって資格があったりするのですよ。あの資格をとるのはかなり大変です。実務で使わない知識もいっぱいありますしね。

では、わたしたちはどんなふうにワインを楽しんだらいいのでしょうか!
を、次回以降で書いていきます(笑)
今回は前置きだけで終わっちゃいましたね。それだけワインってのは奥が深いのです。


おっと、こいつを忘れちゃあいけねえ。
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雨が続きますね。
じめっとしてて、あー日本の夏が来ちゃったなと実感します。
革靴もパンツの裾も濡れてしまって……乾いてしまうまでバーで時間をつぶしてみてはいかが?


そんなわけで、梅雨の時期に飲みたいすっきり系カクテルと太陽をイメージしたカクテルのご紹介します!
レシピはわたしの考えるもので、お店によって違ったりします。それどころかお客さんによって変えちゃうくらいなので、けっこう曖昧です。


1.スプモーニ

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(カンパリ30ml、グレープフルーツジュース30~45ml、トニックウォーター適量)
これぞ鉄板。爽やかなカクテルの代表といったらこれです!飲みやすいスタンダードでありながら本職のバーテンダーにも愛好家が多いこの一杯。奇跡的な相性の良さなんですよ。材料のどれもほろ苦系のものですが、これらが合わさると不思議と苦味がやわらいでとてもすっきりした味わいに!

グレープフルーツ&トニックの組み合わせはもう黄金の組み合わせで、ベースのお酒がいろいろ変わってもどれもおいしい。
なので、グレープフルーツ&トニックで割るカクテルの事を「モーニ・スタイル」とか言ったりします。
ベースがディタ(ライチのお酒)ならディタモーニ、ミドリ(メロンのお酒)ならミドリモーニ、スーズ(カンパリの黄色バージョン)ならスーズモーニです。
なんか甘いお酒+モーニって言っときゃとりあえず大丈夫かと。

ちなみに、カンパリをオレンジで割るとさらに甘さが増すと思いきや逆に苦味が増してしまいます。
カシスオレンジのノリでオレンジ割なら美味いだろうってカンパリオレンジを飲んでなにこれ苦い!
あるあるですな。これでカンパリ嫌いになった人も多いんじゃないでしょうか。残念、相性がいいのはグレープフルーツの方でしたっ!
ひょっとしたらカンパリソーダなんかよりもよっぽど飲みづらいかも……オレンジ割。


2.シーブリーズ

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(ウォッカ30ml、グレープフルーツジュース30ml、クランベリージュース30ml)
もう名前から爽やかですね!
運動の後にからだにひたひた塗るスーっとしたあいつと同じ名前です。
材料は全て同量ですが、場合によってグレープフルーツ多めにオーダーしてもいいかもしれません。
海風っていうカクテルの割にしょっぱさは全く無いのでご安心ください^^
もし本当にしょっぱくしたかったら、グラスに塩がついたソルティドッグというカクテルをどうぞ!中身はこれのクランベリー抜きです。


3.アラウンド・ザ・ワールド

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(ジン30ml、パインジュース20ml、ミントリキュール10ml グラスの底にミントチェリー)
こちらはちょっと強めのカクテルです。ミントの味がお好きならぜひ!

逆三角形のマティーニグラスに入っている、いわゆるショートカクテルです。ショートって何かというと、飲み干すまでの時間のことです。時間がショート。
要は氷が入っていないのですぐにぬるくなっちゃう。なのでささっと飲んでね、というやつです。往々にして度数の強いものであることが多いです。カクテルが氷で薄まることもないんで、そういう意味でもキツイってわけです。
逆に氷が入ってるやつは冷たいままなので長い時間飲んでられるのでロングカクテルといいます。

よく、「ショートカクテルは3口で飲み干すべし」とかのたまってくれちゃってるおじさんがいますが、「それくらいの早さで飲まないと、ベストな温度からぬるくなっちゃうぜ?アーハン?」みたいな心意気の話です。しかも遺伝的にお酒に強いアメリカ人のいってることなんで全く間にうけることはありません。
作法扱いして信じてるのは日本人くらいですよ。
偏見に毒されないでね。


4.バレンシア

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(アプリコットブランデー15ml、オレンジジュース45ml、オレンジビターズ2ダッシュ)
バレンシアってのはスペインの地名です。現地のオレンジがとても有名で、太陽さんさんの港町をイメージしたカクテルです。サッカー好きの方ならピンとくるかもしれないですね。
メインはオレンジですが、アプリコットブランデー(洋風の杏露酒みたいなの)と香り付けのオレンジビターズが複雑な味を作り出しています。
雨雲を吹っ飛ばせ!的な。


5.シンガポールスリング

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(ジン30ml、レモン果汁10ml、シュガー5ml、チェリーブランデー15ml、ソーダ適量)
スリング、ってのは飲み込むとか飲み干すという意味。
中身的にはジンフィズというスーパースタンダードにちょっと甘いお酒が加わった形です。
シンガポールのラッフルズホテルで考案されたもので、甘酸っぱい味で女の子に大人気。このレシピはラッフルズで考案された当時のもので、現在はもっと複雑でソーダも入ってないレシピです(いわゆるラッフルズスリング)。

……ここだけの話。本家ラッフルズのロングバーでは本場の味を飲もうとそりゃもう大量にこれの注文が来ます。いちいちシェイカーに材料をちょっとずつ注いで一杯ずつ振ってられないなので、大量に調合した原液を作り置きしたりしてます。……これがどうやらそんなにおいしくないみたいなんですよ。さすがにカウンターでそんなことはできないのでちゃんと作ってくれるみたいなのですが、屋外の席に出てくるやつは……!
まー又聞きの情報なんで不明確ですが、世界に名だたるホテルでもいろいろあるんですね、って話。ちなみに、その原液がペットボトルに入っておみやげになったりしてます。



以上、雨の日に飲みたい爽やかカクテル特集でした!
ほかにも、ソル・クバーノとかスプリッツァーとかコアントローのソーダ割とか美味しいものはいっぱいあります。

お近くのバーテンダーに、
「なんか雨の日っぽいやつを!」って言ってみてください。
それぞれの解釈する雨の日カクテルが出てきますよ!


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ウイスキーの話が一段落したので、やっとこの話題にいけます!
本当はもっとネタがあるんでしが、これ以上はマニアック度合いが跳ね上がっちゃうんで……。ボトラーズの話とかはさすがに。


さてさて。
最近いろんなネットニュースで取り上げられてる、365日に対応したカラフルな誕生日カクテル占いです!
http://www.birthdaycolors.jp/cocktails/

わたしも月ごとの誕生石にちなんだカクテルをバースデーとして提供していたりもしていましたが、このバリエーションはまじで規格外ですよ!


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まあわたしも一応元プロとして、全部のカクテルを当ててみようと意気込んだわけですが。






……。








……。









ぎ、ギブアップ……。
なんとなく予想はしていましたが、365通りの色に合わせたカクテルなのでたくさんのニッチなカクテルがいっぱいです。
内容を見れば「ああ、それね!」ってなるものも多いのですが、いかんせん聞きなれない名前も多くあります。
なので、もしご自分のバースデーカクテルを指定してオーダーされる際は名前が伝わらなくても怒らないでくださいね?
その場の材料でつくれるものがほとんどなので。


なんか、誰かがニコニコ動画あたりで全種類作り出しそうです。


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さてさて、スコッチ編二回目・シングルモルトの話が中心です。
今回はちょっと突っ込んだ飲み方の話をしてきます。


Q,なんかさあ、オッサンがストレートで飲めってうるさいんだけど。男ならロックだろ?ストレートの何がいいの?

まあ、いわんとすることはわかります。まだまだ一般的には「飲める人のかっこいい飲み方」ってロックのイメージですよね。
ポイントは、ウイスキーの温度です。
食品でもそうですが、温めると香りがたって冷蔵すると全く香らなくなりますよね。
お酒も同じです。
ウイスキーはいろんな香りが混ざり合ってるんですが、ストレートが一番それを感じられる飲み方なんです。つまり、冷やしちゃダメってこと!
特にマッカランとかグレンモーレンジみたいな甘めのモルトの場合、冷やすとその良さがあんまり感じられなくなっちゃいます。ちなみに、山崎とかブランデーもそうです。
お酒そのものが甘いって言うよりは、カラメルとかバニラみたいな香りが飛んじゃうイメージです。花畑っていうかブーケ的な香り、それも飛んでしまうことが多いです。
スコッチ飲んでみたけどあんまりピンとこなかったという人は、ぜひストレートでもう一度。
きっと別世界ってくらい印象変わると思います。


さらに、ストレートだと必ずお水がついてきますんで(チェイサーっていいます)合間にがぶがぶ水を飲めば酔っ払うこともないのでオススメです。
なんだかんだ言っても、うちら日本人なんで。ヘンにプライド持たずにお水をガンガンおかわりしていいと思います。恥でもなんでもなく、潰れずスマートに飲むマナーです。
また、合間に飲む水を美味しくさせてくれるウイスキー、なんてのも存在します。こう、口の中に残ったウイスキーを水で洗い流す感じとかがたまんないですよ。


度数がきつい時は、そのままストレートに水をちょっとずつ加えて自分好みの濃さにしていくと楽しく飲めますよ。これをウイスキー用語で「加水する」って言うんですが、これをやるとちょっとずつウイスキーの香りが変化していって面白いです。モノによってはびっくりするくらい変化しますよ!


と、ここまでうざいくらいにストレートを推しててなんですが、ロックで飲む楽しみ方ももちろんあります。特にアイラ島のウイスキーなんかはキリッとしたピート香(消毒液みたいな香り)や磯臭さを感じやすくなるのでロックで飲むと美味しかったりします。
ギンギンに冷やすとピート香が際立って良い感じです。
冷やすという意味でハイボールもそうです。ラフロイグのソーダ割りとかうまいっす。


ちなみに、アイラとかなんだよって話ですが、これはスコットランドのどのへんで作ったウイスキーかってことです。
北の方(島の上の方)ならハイランド、南のほうならローランドです。島の西の離れにアイラ島って島があります。とても特徴的なウイスキーの産地です。
ちょっと地図なんか書いてみましたが、ざっくりと書きすぎてるし個人的な印象が強いのであんまりちゃんとしたものじゃないことは分かってください……。気になった人はウイスキーブックを読んでね!
photo:01


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梅雨がやってきましたね。ジメジメした日にはカンパリやスーズなんかの薬草リキュールですっきりしたいところです。

さてさて、今回はスコッチウイスキーについてです。
文字通り、スコットランドで造られるウイスキーで、こちらも現地の法律によっていろんな規定があります。
たとえば3年以上熟成させなきゃいけないとか、スコットランドで熟成させたものじゃないといけないとか。あと、当然無添加です!
別に規定を破ったものを作ったからといって、罰があるわけじゃないです。ただ、その製品は「スコッチウイスキー」とは名乗れないって話です。


1,シングルモルトウイスキー
みなさん一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。
「なんかとりあえず美味いとされてる」感じありますよね。
こいつはまず、100%麦を使ったやつで、「一つの蒸留所で蒸溜された」ものです。
これがよく言われるオフィシャルの説明なんですが、わかりづらいですね。
かみくだくと、蒸留所ごと固有の製法で、ひとところで作ったもの。他の蒸留所で作ったやつと混ぜちゃだめってことです。例外もありますけどね。
なんでこんなわかりづらい表現かというと、蒸溜した後に樽詰したものを別の会社が買い取って熟成だけ別の所でやっちゃうパターンもあるからです。ボトラーズブランドというのですが、また今度解説します。


2,ヴァテッドモルトウイスキー
そいで、シングルモルト同士をブレンドしたのがヴァテッドモルトウイスキーです。場合によってはピュアモルトとか言ったりもします。



モルトウイスキーってのはなんというか、個性のカタマリなんです。
「俺様の香りを堪能しやがれオラオラ」みたいな。
正直、はじめての人は飲みづらいです。現在ではスコッチ大好きなわたしですが、とある銘柄を飲んだ時あまりの強烈な香り(消毒液みたいな強烈なやつがあるのですよ)に、グラスを洗った後の洗剤が残っててヘンな味になってるんじゃないかと思いました。

そんなモルトウイスキーを飲みやすくしたものが……


3,ブレンデットウイスキー
これはモルトウイスキーをベースに、優しい味のグレーンウイスキー(だいたいトウモロコシとかからできてます)を何種類もブレンドして作るものです。
シングルモルトとは全く違い、とても洗練された感じの味わいです。スムース、っていうか、透明感というか。
個性を生かしつつ、でも優しく。そんな微妙な味わいが楽しめるのもブレンデットの魅力かもしれませんね。


ところで。
なんか世の中的には、シングルモルトの方が格が高いみたいなイメージあるじゃないですか。
あれは大嘘だと思いますよ、はい。
どちらが優れている、とかは無いのですよ。
それぞれがこだわりをもって作られてるもので、それぞれの良さがあります。単純に比べることはできないです。
熟成年数に関しても同じです。長時間熟成したヤツのほうが貴重なので当然価格は上がります。ウイスキーを樽で熟成してるうちに、実は年間2%くらいが蒸発しちゃうんです。10年でその容量が8割くらい、30年熟成だと半分くらいになります。そりゃあもう希少価値が高まります。
でも、おいしいウイスキーを作る上で必要な工程なのです。現地の人なんかは「こりゃあもう天使サマが飲んじゃったってことにしようぜHAHAHA」と笑って許しちゃう感じです。いわゆる天使のわけまえってやつです。

じゃあ次回はそんなスコッチを美味しく飲むためのやり方なんかを。
ちょっと応用編ですね

ではではー。

photo:01




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