トランプ氏が領土割譲案 | 川島正仁の南米体験歌

川島正仁の南米体験歌

川島正仁は、東京オリンピックの年(1964)、高校を卒業し、翌年19歳で南米アルゼンチンに移住します。日本を最後の移民船「アルゼンチナ丸」に乗船し、横浜港の大桟橋から出航しました。その時からの苦しい移民生活を、歌とともに綴ります。

米誌ワシントン・ポスト電子版は7日、ロシアのウクライナ侵攻を巡り、トランプ前大統領がウクライナに南部クリミア半島や東部ドンバス地方(ドネツク,ルガンスク両州)の国堺地帯をロシアに割譲するよう圧力をかけることで終戦に持ち込めると周囲に語ったと報じた。関係者の話としている。共和党のトランプ氏は11月の大統領選で返り咲けばロシアの侵攻を終わらせることが出来ると豪語しているが、具体的な方法が報じられたのは初めて。外交専門家は実際に割譲すればロシアのプーチン大統領を利し、武力による領土侵犯を見過ごすことになると懸念を示している。

本当にこの人物は自分の目的達成には、どんなことでもするレベルの人間である。恥も外聞もない。利己主義の自分勝手主義でこのような人が「世界をリード」するアメリカ合衆国の大統領になるなどと考えただけでも気が滅入る。私は78歳の日本の老人である。本来は他国アメリカのことなど全く関係のないことであるが、「アメリカ大統領」の問題はそうはいかない。アメリカは世界一の大国である。天然資源も経済力も軍事力も世界を完全にリードしている。しかしこの「繁栄」の基盤には「民主主義」が位置している。確かにトランプが考えるように自国のことをだけを守りに入れば一時期的にはアメリカは経済的には伸びるだろう。それは現在報われない多くのアメリカ人には良いのかもしれない。そのような人は「トランプ」の叫ぶ「アメリカファースト」に信奉し、信者となってキャンペーンを推し進めている。既にこの一言でプーチンは勝利したと腹の底から喜んでいるに違いない。アメリカの大統領がこのような「無責任」極まる言葉を発していいものか!毎日何人もの犠牲者を出し、すでに何万人もの尊い命が消えているこの現実を「民主主義」を代表するアメリカが「無視」してよいものか、このプーチンの「殺人」を放置すれば彼は必ず次はウクライナ全土をそして力のない隣国を再び侵攻するに違いない。彼の「誇大妄想」は彼が「崇拝」するスターリンの築いた「ソビエト連邦」の復活にあるのだ。